今年の夏一時帰国の折に、能登半島と金沢を旅行致しましたが、

先月、日本のニュースを読んでいた折に、その時に出会ったお土産物屋さんの

ご婦人の事を思い出しました。


この旅行では輪島に一泊後、海沿い志賀町を通り金沢まで南下したのですが、

先ずは少々お写真から・・・


白米町の崖斜面の棚田、白米千枚田。


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白っぽい岩場の鴨ヶ浦。


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輪島の旅館での食事はやはり、海の幸が中心。

この前菜の前にも幾つかのお膳があったのですが、写真は残念ながらありません。

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ところで、日本のニュースの記事とはこの様な物でした。


「全国で最も多くの原子力発電所が集中する福井県の若狭湾で
過去に大津波が起きていなかったか、地下数十メートルまでの地層を掘り出す
初めてのボーリング調査が始まりました」


私共が訪れたのは福井県ではありませんが、

お隣、石川県の能登半島には、現在停止中という志賀原子力発電所があります。




新潟中越沖地震、能登半島地震を経験されたという、お土産屋さんのご婦人と、
立ち寄った女性三代で旅する私達との、談笑が始まり、


東京から訪ねて来ているが、、私共は外国住まいで、 私は一人娘のため、

夫をなくした母としては;、近い将来私共の居るヨーロッパに移住したい、

など会話を進めていく内、




「外国に逃げ出すというのも、いい考えだわ」と考え深そうに仰ったご婦人。


その後奥にいらっしゃるご主人に、


「お父さん、外国からいらしているそうですよ、将来のための良い案かも・・・」

と叫んでおられました。


このご婦人は能登半島のお店のご自宅の他、

金沢にも家を持たれていらっしゃるという事でしたが、

3月の大震災後散々考え抜き、危険がいつ襲ってくるか分からない場所には

留まって居たくない、という考えに到ったという事だったのです。




彼女によると、もし能登半島に震災が起こった場合、
半島自体が完全に孤立してしまうため、自宅の金沢に向かう事もままならい、という状態に陥るだろうという事なのです。


加えて志賀原発の事もあるし、というお話でした。


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母のヨーロッパへの移住に関しては、賛否両論なのですが、

私共としては、こればかりは母の決定意志に沿い、お互いに取って最良の道に向かう様、

皆で努力をして行こう、という考えなのです。


こんな中で出会った、この能登半島のご婦人の考え方には正直言って私は驚きました。


会話の最初から、このご婦人の様に、外国への移住に強く関心を示され、

盛んに母の身の振り方を賞賛されるという方は珍しいからです。


又それと同時に、

東日本大震災が日本全国の方々にもたらした不安感、

或いはこの震災から学ぼうとされている未来への道についても考えさせられたのでした。



私としてはこのご婦人と、心を開きお話していたい気持ちでしたが、

この時には、観光タクシーを利用しての能登半島周遊でしたので、時間にも限りがあり、

残念ながら、この場を立ち去るを得ない状況となってしまいました。


ただ、短期間の一時帰国間にもこの様な状況に接した事で、

この大震災が人々にもたらした苦悩について、私も再度引き戻されると同時に、

この後も何度となく、このご婦人の事を含め、日本の方々の今後歩まれるべき道へと、

想いを馳せておりました。




この出会いの後旅した能登半島には、この様な素晴らしい場所もあります。

「巌門」と呼ばれる幅6メートル、高さ15メートル、奥行60メートルの、

日本海の荒波に削られて作り出された貫通洞門。



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小型の観光船での周遊もある様子です。



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ヨーロッパの地中海沿いにも、「青の洞窟」

と呼ばれる、自然が作り出した地形が拝める場所が多くありますが、


この「巌門」の美しさも地中海に負けない程のインパクトがあります。


「巌門」周遊の観光船の発着所は、この写真左中央に見えておりますが、

この景色を眺めながら頂いた抹茶ソフトクリームの味も、

心地良く脳裏に刻まれております。


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祖国から離れて暮らす望郷も手伝っているのでしょうか、

この日本の風光明媚の中で生活なさる方々の温和な未来を願って止まぬ自身の姿を、

この原発関係のニュースにより思い起こした、私がおりました。