昨日Amarettoさんがメトロの階段から落ちてしまわれ・・という記事を拝見し、

驚くと共に、自分の昔のコンサートの事を思い出しておりました。

(Amarettoさんの方、大事に到らなかったご様子で良かったですが)


ベルギーのフランス語圏、リエージュという街で以前、お昼のコンサート

企画されておりました。大学の古い建物の中のオーディトリウムでの演奏です。


オーディトリウムでは授業も行われるのでしょうが、半円形で階段形式、

床は美しい木組みのモザイク。

演奏者は下の大きな窪みの部分での演奏となります。


ベルギーの各地の都市ではお昼のコンサートが要所要所でありますが、

(日曜日のお昼だとアペリティフコンサートと呼ばれます)

これは主に夜間の外出で危険な目に会いたくない方達のためらしいのです。


そこで聴衆の年齢層は大分上がり、ご老齢の方々が多いコンサートとなっております。


ベルギー国内で演奏すると、北のフラマン語圏と南のフランス語圏の間の

聴衆の反応の違いが良く感じられます。


南、フランス語圏はやはりラテン気質なのでしょうか、大変温かく、時には熱狂的。

かたや北、フラマン語圏は、堅実、真面目といった感覚で、少し距離を感じます。



このリエージュのコンサートではステージに入っていく時点でお客様方の熱気を感じ、

とても気持ちが良いのでした。


お昼のコンサートには皆さんロングの洋服は着られませんので、

この日は私は黒のミディ丈のスカートオーバーブラウスで、

5センチ程の踵の細いヒールの靴を履いておりました。


さて、


演奏会は無事に終わり、何度かステージに呼び戻された後、

今回はアンコールを弾くタイミングかしらと思いながら再びステージへ。


お辞儀をする場所まで後半分位かなという時、

床に踏み出したヒールがツツツーッと勢い良く前に!!


バランスを取る間もなく、聴衆の方々の「オォ~」の声を聞きながら

次の瞬間は床に仰向け状態に倒れ (/ω\)


(多分真っ青になられていた)企画の方が、助けようと駆け寄ってくださる中、

観客席は殆どシーンと沈黙状態に、


その後殆ど助けの手を借りる事なしに、元気に立ち上がった私に、

会場は再び拍手の嵐へと変化したのでした。


(幸いにお尻を軽く打った程度で、他は何も異常はありませんでした)


このコンサートのアクシデントを機にステージでの足元には、

非常に注意を払うようになりましたし、

あまり細いヒールも殆ど履かなくなりました。('-^*)/





この失敗談でもう一点印象的だった事があります。


この企画の男性はベルギーでは有名な作曲家のお孫さん、

ご本人は音楽学の方の権威でいらっしゃり、気難しい事で有名なせいか、

普段あまり笑われない方なのです。


ところが私が転倒後普通に起き上がり、彼に大丈夫と伝えた瞬間に、

満面に笑みを浮かべられたのを見たのでした。


余程私の転倒に驚かれた後、万事順調という事に安心されてなのか、

私の倒れ方が本当に可笑しかったのか、

あまり多くを語らない彼から真相を聞き出す事は出来ませんでしたが(*^.^*)