前回の続き(こちらです)


さてこの看板を、娘はバスに持ち込んで帰ろうとしましたが、乗り込む時に、運転手さんに「そんな大きい物を持っては、バスに乗れないよ」と言われたそうです。看板は1M少々はありましたし、もしかすると、その様な決まりがあるのかもしれません。


そこのバス停からは、家の最寄の駅までバスで20分程掛かりますが、一瞬娘は歩いたらどの程度になるか、と頭の中で計算しながら、「あ、そうですか、それはスミマセンでした」と言いながら、又降り、家まで歩こうと考えたそうです。


こういう話に出くわすと、いつも思い出す言葉がアサーティヴィズムです。


アサーティヴィズムという言葉には、私はフラマン語の授業の中で初めて出会ったのですが、相手の立場を尊重した上で、自分の意見も率直に伝える、という事だそうですね。


その後、航空会社のグランドホステスをされていた方からも、入社に当たって、アサーティヴィズムの訓練は必須とも伺いました。


「感情的にならない自己主張」あるいは、「受動的でも、攻撃的でもなく、自分と相手のお互いの立場を尊重した上での、自己主張」という意味だそうです。


例えば先程の娘の話に戻りますと、運転手さんから乗り込み禁止、と言われた段階で、彼女は直ぐに退いてしまった訳ですが、ここで一言、「どういう決まりがあるのでしょうか?知りませんでしたが」と言えるのが好いのでしょうかね。


そして本当に規則があったとしたなら、運転手さんもその旨、明確に伝えて下されば、今後のためにもなるという事ですし。



ところで、この日の娘の場合は、彼女が直ぐに降りたのに驚かれた運転手さんは、「今日の所は大目に見てあげるから、今後への忠告として聞いて置く事」と、却って慌てられたそうです。


今回の場合は、受動的な態度がそのまま受け入れられたという、こちらにしては珍しい一件でした。