先日の記事にも書いた娘の高校の(中、高6年の一貫教育)卒業試験がやっと終わりました。
最終学年の生徒達は大学進学の事もありますので、他の学年よりも一足先に、結果が知らされます。それが、この金曜日の朝だったのです。
今週月曜にあった試験では、大失態を犯した娘は、「もう駄目、多分卒業できない」と完全に落ち込み、涙ながらに帰宅しました。
そのため周りの私達も、留年か、チャンスを与えてくれるとすれば追試、の覚悟をしていたのですが、お陰様で、今回は神様はこちらに向けて微笑んで下さいました。
結果発表は、学校ホールにて卒業予定生徒を集め、クラス毎のアルファベット順に名前を呼んで行くそうです。娘は順番としてクラスの最後のため、もし彼女の前で ”そして最後に” という意味の ”en” が入らない場合は、彼女は不合格という事、といつも話しておりました。
彼女の学校は、「白人学校」と呼ばれておりますが、これは少々ネガティヴな意味合いです。ブリュッセルやその近郊には、特にイスラム諸国からの移民の方が多く居住されておりますが、この学校にはいわゆる、外人の生徒があまり居ないのです。俗に言う「エリート校」という所です。
彼女の学校は、全校合わせ、生徒数700人程度です。この中に、純ベルギー人ではない生徒が20人程度。(娘は東洋人とのハーフですから、この中に入ります)
更に「ピラミッド型スクール」とも言われており、最後の2年間を除いては、学年末には、一学年の3分の一から半数程度の生徒が、他校へと転校して行く事でも有名です。
このまま在学していても、点数の厳しさから、卒業できる見込みは無いと考え(或いは学校側に促され)居なくなる訳です。例えば娘の学年は、入学当時180人の所が、卒業の折には87人(内5人は8月に追試があるため、まだ卒業は許されていないそうです)に減っております。
ところで彼女の大失態は、試験前日の「殆ど徹夜」から来ております。この月曜は主要科目の口頭試問のテストでした。
主要科目については、大抵「卒論、筆記、口頭試問」の3段階の試験から評価がなされますが、娘は、月曜日に向けての、週末の準備が全く捗らなかったらしく、そのせいか、ストレスが以上に膨れ上がり、日曜日の夜は、1時間ほどしか寝なかったらしいのです。
常に、睡眠を取らなければ記憶は定着しないと周りからは言っていたのですが、「昼間は、全く集中できなかったので、これでは零点になる」と言いながら、夜通し、本、ノートとの睨めっこをしてしまったのです。
こんな訳で、月曜の朝は疲れに加え、口頭試問への不安も重なり、心身共に強張っておりました。三題の質問中、一問は何となく回答した物の、他の二問は、問題の文章が頭の中をグルグル回る以外は、何も思い出せず、考える事も不可能な状態に陥ってしまったと言うことです。
先生の方も助け舟を出してくださり、関連事項などについても質問がなされた様なのですが、それらの言葉も、頭の中で堂々巡りを繰り返すばかり。最期には先生がこう仰ったそうです。
「もし筆記の方があまり良くない様なら、今年は成功した一年とは言えないね。」と。
月曜が終わった段階では、まだ二科目の試験が残っておりましたので、家族としては、「終わった事はなるべく考えずに、今は最後まで集中してね」位しか言い様がありませんでした。
もし8月に追試となると、夏休みの一時帰国の折も、娘は日本で試験勉強という事になりますし、休みどころではありません。
娘ももちろんですが、周りの家族も各々、近い将来、又、未来に関しての不安を大いに感じながら、この朝を迎えたのでした。
結局は、卒論で他の点を引き上げた、という事で、合格に辿り着いた訳です。
実は去年も一回、同様な状況で、小さな失敗をしているので、これは彼女の肝に銘じて、改めて欲しいのですが、他の、やはり思春期のお子さんをお持ちのお母様方には、「思春期の愚かな行動は、そんなに直ぐには改善されないわよ~」と言われてしまいました。
ただそれでは、こちらのモラルも持ちませんけれど。。。
でも何故、こんな「白人学校」に入学したのかは、又別の機会に書いていきたいと思います。