伊藤塾、LEC、アガルート、辰巳、TACぐらいがみんな選ぶ予備校だろう。
ちなみに俺は体験講義を全予備校聞いた。また、講師のブログもちょいちょい読んだ。
あと、司法試験情報局というブログ。司法試験の勉強法について超長文で書いてある。このブログで推されてるのが
当時Wセミナーの中村充だった。マイナー講師っぽい。
みんなどのような基準で予備校を選んでるんだろう。俺ぐらい真剣に選んでるんだろうか。
おそらく知名度で伊藤塾かLECなんだろうな。金のあるやつは伊藤塾か。
なんせ予備試験も司法試験も、論文が命だ。択一落ちなんていわゆる門前払いだ。ここが公務員試験と違う。
公務員試験は択一の延長上に論文がある。でも司法試験は、論文が書けるやつはどっちみち択一もできるっていう発想でいいと思う。なんなら短答試験なんてなくても、論文合格者に後から短答試験を課しても、みんな最低ラインは突破するだろう。
なのに公務員試験みたいに知識の単純インプットから入って、本当に論文なんて書けるようになるんだろうか。まあ伊藤塾なんて東大京大慶応が多いだろうから、インプットから入っても上手に記述できるんだろうか。
でも、そうでない受験生は、知識に振り回されないか?伊藤塾なんて500時間かけてインプットするらしい。
そんなに時間をかけて知識を得てしまったら、得た知識への壮絶な執着で、答案に知識を「置いてくる」論文にならないか。
その知識の使い方、そもそもの使う場所を間違えないか、そもそも聞かれてることにピンポイントに答えられるのか。
きっと俺なら、500時間もかけて得た「至極の知識」を答案に置いて、むりくり繋げる論文になるだろう。その「繋げ方」を論文講座で学ぶことになりそうだ。あとインプットした知識をセンテンスにした「論証」とかを丸暗記し直すんだろう。
でもきっと、そうじゃない。
それじゃ、そもそも受かるやつしか受からない。東大京大慶応法学部しか受からない。
俺はそうじゃない。地頭が無い。合格へ一直線の勉強だけやらないと受からない。
しかも法律学の本質を突く勉強をしないと、受からない。
俺は大学時代、現在司法試験考査委員の教授の講義をとっていた。
その人が言っていたことは、中村充とまったく同じだ。
その教授の試験は六法持込み可、事例問題を出すから論述しろ、というもの。確か令状の問題だった。
なんせ、根拠となる条文を示し、その条文を解釈で言い換えて事例を当てはめろ、と。
行為無価値でも結果無価値でも構わない。論理的に一貫してたら合格。結論はどうでもいい。
判例の見解を使うかどうかはどっちでもいい。ひとつの見解にすぎないから。
俺はその科目の勉強が楽しかった。
暗記しようとするんじゃなくて、こういう論述をしたいから上手な言い方を知りたいと思って勉強していた。
なるほど、やっぱり学者は俺が言いたいことを高尚な文章で論理的に言ってくれてる、と基本所を読んで思ったものだ。
それに、あんまり暗記してないけどB評価もらったのも覚えてる。
きっとこれが法律学の本質なんだと思う。そして中村充はそれを分かって4S講座をやってるんだと思う。
だから俺は中村充の講座をとろうと思ってる。
逆になんで伊藤塾やLECやアガルートが多数派なんだろう。
公務員試験に全敗した俺は、仕方なく、高卒で入れる現在の会社に入社。
正直友達に会社名言えません。みんな上場企業とかが多いから恥ずかしくて。
やってる仕事内容も言えません。低レベルすぎて。
それでも入社2~3年で結婚、家購入、出産、車購入、嫁が専業主婦、これだけのことを出来る年収をもらえたことには感謝しないと、と思って生活してきた。
派遣社員なら、おそらくこんな生活はできない。
短期職歴しかない、職歴に空白期間がある俺には、現状はとりあえず恵まれてるんだ、と。
それでも、明らかに初心を忘れてないか?
なんのために中学から私学に行った?なんのために大学を出た?
同級生に正直に言えない仕事をしていて、それでいいのか?
親にすら正直に言えない仕事でいいのか?
同窓会にすら行けない現状で、嫁と子供の幸せな笑顔があるからそれでいいんだと
自分に嘘をつき続けるのか。
もはやプライドすら失っており、プライドを失っているそのことにすら自覚がなかった。
毎日酒を飲んで寝る。それの繰り返し。
足るを知ると言ってしまえばそれまでかもしれない。たぶん俺は恵まれてるんだろう。
でも、それでも俺には自己肯定感が足りない。
ふと、大学時代に司法試験の勉強をしていた友達の名前をネット検索してみた。
ふたりとも弁護士事務所のホームページに弁護士として名前が載っていた。
そのうちひとりは同じゼミだ。
20世紀少年に出てくるジジイのボーリングの話を思い出した。
投げる地点はみんな同じ。最初はまっすぐ投げれたように見えても、僅かな角度のずれがピンの近くまでいくと
大きなずれになって、ひどければガーター。
俺はきっとガーターだ。友達はストライクだ。
きっとレーンの半分ぐらいまでは、俺もストライクっぽく見えていた。
でも、僅かなずれの積み重ねで、ガーターだ。
そんなガーターの俺に招待状が届く。
大学のゼミのOBOG会をするらしい。しかも卒業年度関係なく。
こんなの初めてだ。
今の自分を認めるためにも、とりあえず行って恥をかこうと誓った。
きっとみんなエリート。今の俺じゃ入れない会社で高給もらってるだろう。
それでも、行こう。
あと、人間はほんと朱に交われば赤くなる。毎日会う人間の考えに染まっていく。知らず知らずのうちに。
きっと今の俺もそう。
だから、別の朱がどんなんなのか、思い出しに行こう。