真夜中の下り坂を下ってました。

車で。



カーブの先に、今さっき森に降り立った火星人のような青い体にライトに反射しライン。





その人は車を止めさせ、


はーい、検問です と


まるで、レッド吉田のような笑顔で私を見つめ、
電子体温計のケースのようなものを差し向けて



ふぅ って吹いてくださいねぇ



と言った。








私は奥ゆかしい性格で評判なので、小さく



ふぅ




と吹いたが、彼はさらに




もっと、ふーって!





私はまだ奥ゆかしいので、



ふふぅ




と吹いたが、反応しない。





彼は




もっと強く!






私はもう奥ゆかしくないので、口元を尖らせて





フーーッ






と吹いてやった。






そして、窓を閉めながら優しく息を吸った。






もう町は秋ですね。