たしか、パン屋再襲撃というのもあったけれど、村上春樹の短編小説です。


あまりにも空腹に耐えられず、パン屋を襲撃する。




パン屋の主人は逆に条件を出す。

主人の話しを聞くこと。


ただそれだけ。




犯人は空腹を満たした。




主人は確か、音楽の話しをしたんだと思う。




主人は満足した。
もちろん、あまり選択肢の無い中の満足だろうけど。



この話、すごく不思議な感じなんです。





金を奪うつもりの無い強盗。
足りないのは満腹感。



自分の話を聞くことをパンとの引き換えにした主人。



物の価値がお金で換算されていない。





お金というものが無くなったら、例えば人参と引き換えに八百屋の親父カラオケを聞かなきゃならないとかね。
交換するものがないとそういうことになるのかな。




すべての価値をお金に換算することに馴れてしまうと、その人本来の価値感を忘れてしまう気がする。






そんな事を思いながら、鶏肉だんごととろろの鍋定食などを食べるわけです。