隻手の声(せきしゅのこえ)









本家が真言宗の
御寺ということもあって
仏教を時々、再考する時があります




仏教の流派の一つに
禅宗・臨済宗があります
同じ禅宗である・曹洞宗は
瞑想により
悟りを得るようですが
臨済宗は
禅問答と向き合うことで
悟りを得る宗派とのこと




通常の禅問答は
お師匠様から
公案という「問題」を
提示いただき
それを何年もかけて
解いていくようです



その公案のひとつに

「 *隻手の声(せきしゅのこえ) 」
*隻手の音声(せきしゅのおんじょう)

というのがあります



白隠慧鶴(1686年-1769年)が
創案した禅の代表的な公案のひとつで
それまでの公案よりも
いっそうの「*疑団」となる
*疑いの気持ち
ことを目的とした禅問答です
*諸説あり



「 *隻手の声(せきしゅのこえ) 」
その問いかけは




両手を打ち合わせると音がする
では片手ではどんな音がするか




というもの



公案には明確は答えは
無いとされていますから
自分なりの答えを
日々、見つけだすコトが
大切となるようです




まだまだ
その答えには
とても程遠いのですけど
この「隻手の声」を
意識してみると
いろいろな思考が
頭を巡り始めました




【家族】
家人様と出逢うことで
家族を持つことができて
子供たちとも出逢えたけど
でも出逢いがなく
ひとりだったら
いま頃、どうしていた?





【美容師】
美容師として
お客様の髪に
触れることができない時に
美容師として何ができる?





【楽器】
ピアノは
指と鍵盤で奏でるけど
どちらかが無いときは
何を奏でる?





【自然】
手の平も
「葉」も
表裏一体で一つだけど
そもそも
裏表の無いことが成立する?





そんな風なコトを
とりとめもなく
考えたりしています





隻手の声(せきしゅのこえ)





これを御読みいただいている
あなたには
どんな答えが
見えてきますか!?おねがい





美容師
(厚生労働省国家資格)
キャリアコンサルタント
(厚生労働省国家資格)

本村穂蓉