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闘路園[TOUJIEN]ブログ

「見て聴いて書く」を生業とするボクシング・フリーターの極私的ブログです




 近所にあるスーパーでの早朝アルバイトを始めて2年が経ちます。
最初の1週間で両ヒジを痛め、いつの間にやら両手首も痛め、これらはすっかり慢性化してしまいましたが、半分は肉体労働(しかも、敢えて余計に走ったりスクワットしたりしている笑)なので、弛んでいた体は多少なりとも絞れたかと思います。で、今のところ無遅刻・無欠勤。幸いコロナにもインフルエンザにも生まれてこの方罹ったことがなく(無症状だけなのかも)、それどころか、ここ10年近くは風邪らしい風邪すらひいていません。
 数日前、左鼻が詰まって、怠いまではいかずとも体全体に重さを感じ、「あれ? ひょっとして風邪かな」と思う症状がありましたが、それも2日で治まりました。ちなみに右鼻の詰まりは、これも10年ほど前に発症した蓄膿症の名残りです。

 14日に『ボクシング・マガジン特別編集2025秋』が、15日に『ボクシング・ビート11月号』が発売となりました。
 前者では井上尚弥vs.ムロジョン・アフマダリエフ戦レポート、井上尚弥が披露した技術、試合後&一夜明け会見、松本流星vs.高田勇仁戦レポートを、後者ではゲイリー・アントゥアン・ラッセルvs.平岡アンディ戦展望、日本ボクサーの世界スーパーライト級挑戦史、国内全階級チェック(ミドル&S・ミドル級)etc.を書いています。

 早朝の仕事は朝6時からの出勤ですが、5時25分には到着して準備開始。でも、徒歩5分なので家を出るのは5時20分。起床は4時30分としていますが、最初の1年は深夜1時・2時まで起きていても平気でしたが、1年を過ぎたらそんなことはパッタリとできなくなって、21時・22時には眠たくなるリズムに。今では21時過ぎには寝てしまい、しかも目覚ましが鳴る前の4時起き→3時30分→3時…とだんだん早まって、ひどいときには2時に起きてしまう始末。休みの日にも同様に起きてしまう体内リズムとなってしまいました。もう、すっかり老人の生活です。

 読売新聞に毎日連載され、書籍化された『惣十郎浮世始末』(木内昇・著、中央公論新社)の続編『巻之二』が、7月から同紙オンラインで毎日更新・掲載されており、これを毎日読むのが生きがいのひとつとなっています。ちなみに、更新される時間は自分が家を出る時間ぴったりの朝5時20分。でも、歩きスマホは絶対にしない主義なので、仕事が終わって帰宅して、真っ先に読む流れです。
 木内さんの『奇のくに風土記』(実業之日本社)が「泉鏡花賞」受賞の報。これは嬉しいかぎりですが、彼女にとってはきっと、賞は後からついてくるもの。テーマは違えど、どの作品にも共通して流れる太い芯に触れるにつけ、おこがましくも「自分もこうありたい」と刺激を受けています。

 早朝業務で汗を流す。日が暮れるのをひっそりと待ち、すっかり遠ざかっていたアルコールを流し込む。そしてまた、陽の訪れに身構える。
 

 声音、口調、言葉、振る舞い、色、香り。ふとした瞬間に思い浮かべては、かの人たちの感触を得る。そんなふうにして、ただただ時の経過に身を委ねる日々。気がつけば、大好きな夏がいつの間にやら過ぎ去ってしまい、押し入れに突っ込んでいた毛布と掛け布団を引っ張り出す季節となったようです。

 

 この間は、毎月依頼をいただいている『ボクシング・ビート』誌の取材や原稿書き、季刊(?)化した『ボクシング・マガジン』からの依頼原稿に取り組んでおりました。後者のひとつ、『昭和100年シリーズ 1926ー2025 ボクシング』では、了承なく幻とされてしまった記事や書き換えられた原稿が多数あり、とても深いダメージを負いましたが、「自分だけでやっていく力をつけないと」という想いをいっそう強くすることで、なんとか踏みとどまることができました。

 

 幼いころから怖い話や不思議な体験が好きだったのですが、数年前に観始めた『実話怪談俱楽部』(フジテレビONE)をきっかけに、最近は「実話怪談」にハマりにハマっております。怪談師の方々の話術がそれぞれ個性的で、“お気に入り”の方も増えました。その方々の書籍や文庫も手に入れて、原稿書きの合間に読んで刺激をいただいています。
 個人的には「幽霊」とかそういうものよりも、「異次元」とか「パラレルワールド」「都市伝説」のほうに、より惹かれますし、原因・要因不明の話のほうが、よりリアリティを感じさせられてゾワゾワっとします。
 吉田悠軌さんはじめ、複数の方が語る「秋津駅-新秋津駅間の怪」などは、まさにビンゴです。実際に自分も歩いたことがあって(五代ジムとどこだったかの取材のハシゴ)、あのときなんとなく抱いた違和感を思い出します。

 

 そんな折に、NHKのテレビシリーズから大好きな『THEオリバーな犬 (Gosh!!)このヤロウ』の映画観賞へ。どの場面を切り取ってみても美しく、この奇想天外さが実に快感。「伏線回収」や「答え」をすっかり求める世の人々が、大混乱している様(レビュー等を読んで)が痛快で、オダギリジョーもニヒルな笑みを浮かべていることでしょう。色使い等も、自分が読んだり聴いたりしてきた怪異の特徴をしっかりとふまえており、作家やスタッフたちの実際の体験、もしくは勉強度が推し量れます。
 劇場での観賞は『首』『PERFECT DAYS』以来かな。深田晃司監督の新作も12月に公開されるし、ジム・ジャームッシュの新作も公開を待つばかり。西川美和監督の映画も撮影が進んでいるようで楽しみが続きます。

 

 先月、取材のために久しぶりに東京へ行きましたが、ついでに水道橋の『ひらさわ』へ足を運んだところ、別の店舗に変わっていて大きなショックを受けました。自分の後ろを歩いていた若いカップルも同じ目当てだったようで「あれ! 違うお店になってる!」と悲しんでいました。本当にたくさんの方に愛されていた名店で、関東で食べられる数少ない本物の九州らーめんでした。
 

 画像は、以前撮ったひらさわのラーメンです。
 

 黙々と働くヒラサワさん、「ごちそうさまです!」と言うとほんの少し微笑む彼の姿は忘れません。どこかでお元気にラーメンを仕込んでくれてると嬉しいなぁ。

 向かいの家の立派な茂みから蝉しぐれが聞こえ始めたと思ったら、その音をかき消すようにトンボがひゅんひゅん飛び交っている。
 

 暦でいえば初夏のはずですが、今年も秋は訪れず、“前倒し”になってしまっているのでしょうか。

 

 明日15日(火)発売の『ボクシング・ビート8月号』に、またいくつか原稿を書かせていただいています。自分の記事はさておいて、島編集長はじめ、プロのみなさんの記事が毎月本当に楽しみです。

 

 ビート誌原稿と同時進行で、また別のものを書いています。もちろん専門誌用です。自他ともに認める遅筆屋(スロースターター)なのですが、こちらのほうはそれにいっそう拍車がかかっています。

 

 書き出すまでに、もぞもぞもぞもぞと蠢くのはいつものこと。煙草に火をつけてはあーでもないこーでもない。頭の体操だ!とスマホを手に取ってスイカゲームに興じたりPCでリバーシをしたり。
 

「腹がへっては戦はできぬ」とたくあんをポリポリ食んでみたり、眠気が襲ってきちゃあ、「横になって考えよう」とごろりとなって小一時間眠ってしまったり。

 

 緩み切った体に刺激を与えようと、怖がりのくせに怪談を聴いたり心霊動画なるものを観てみたり。

 

 挙句の果てにはのんきに野球観戦(今年はまだ現地には行ってません)です。

 

「みんなはどうやって原稿に向かっているんだろう」などと子どものような発想に至ること毎度の如し。そんなことを思っていたら、たまたまNHKに佐野元春さんが出演していて、かつて放送していた『ソングライターズ』のお話しに。
「ああ、佐野さんもやっぱり他のミュージシャンの創作過程に興味があったのね」などと自分を正当化し、かつ「これはぜひ自分もやってみたい企画だな」なんて、大きなヒントをいただきました。

 

 そんなこんなで、ここにこんなことを書いている場合ではないのですが、こうして何か文字を打っていることも、“スタート”に向けたリズム作りだったりするのです。