5月24日。
23年前、神戸児童連続殺傷事件で殺害された男子児童の命日です。
毎年この日に寄せてお父様の土師守さんが談話を発表されます。今年も、新聞で読みました。

加害少年が医療少年院に収容されても、更正可能なのか、再犯はないのか、被害者への贖罪の気持ちが芽生えるのか…そんなことを、年に1回必ず考える日になりました。
退院してからは、手紙とお金を送っていたようです。
しかし数年前、遺族に了承を得ずに「絶歌」という本を出版しました。同時にWebサイトを立ち上げ、有料のメルマガを配信し始めました。

何でそんなことすんねん…

これが素直な感想でした。
きっと、何とか更生して贖罪の気持ちを強く持って生きてくれていることを無意識に期待していたのでしょう。

君には更正のためという名目で、新しい名前と戸籍を与えられる。
でも君が殺めた2人は帰ってこないんだよ。
重傷を負わせた少女は、ずっと心身の傷を抱えていくことになる。
そして被害者のご遺族、被害者のご家族はずっと「なぜ自分の家族が」と問い続けていくだろう。
その「なぜ?」に答える義務が君にはあるんじゃないか?

そして君の弟2人は君との血の繋がりを断つことはできないんだよ。名前を変えても、君の兄弟であることを止めることは不可能なんだよ。

元加害少年は38歳になります。
彼が自分が起こした事件を省みて、向き合い、これからの生き方を模索して欲しいと願わずにいられません。

山下彩花さん、土師淳くんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。