皆さん、マルサの女ってご存知ですか?


 バブル絶頂期の1987年に封切された伊丹十三監督作品で、東京国税局査察部の女性査察官を宮本信子さんが演じた映画です。


 ちなみに、「マルサ」というのは当時実際の国税局職員間で使われた査察部を表す隠語でしたが、この映画があまりにヒットして世間に広く周知され隠語として使えなくなりました。

 現在は、昔の東京国税局査察部があったビルの階数(○階)で呼ばれています。


 ちなみに、私の国税志望の主原因であり、実際にその後数年ですが「マルサ」の末席を汚したこともありました。


 この映画の敵役(権藤社長 ラブホテルの実質経営者)の山崎努さんの名言が、当時は金持ちの言い分だなと思って聞き流していましたが、FIREして投資家の端くれになった今、実に(カイジの名言並に)納得できるものでしたのでご紹介します。


名言1 

 金を貯めようとしたらね、使わないことだよ。

 あんたは結婚式があったら何万、葬式があったら何万って金包むだろう。

 それじゃあ、金は貯まらないよ。



名言2 

 あんた雨水がポタポタ落ちてきてる下にコップ置いて水貯めてるとするわな。

 あんたは喉が渇いてるからってコップに半分も溜まってないのに飲んじまう。これ最低だね。これじゃあ金は貯まらない。

 貯めようと思ったらね、溜まって溜まって一杯になってもまだ飲んじゃだめだ。

 溜まって溜まって表面張力でなみなみと溜まって、まだ飲まないで、溢れてコップを伝って零れた雫をなめて、我慢するんだ。

 そうしたら、コップにはいつでも満タンの水が溢れてるよ。



まさしくこれが資産形成の真理かなと。



まあオチとしては、これを言った直後に権藤は査察官に隠し財産を発見され、「なるほど、溢れて零れてら。」って言われますが。


ではまた!