こんにちは。
ダーリンのお父さん、つまり義父の認知症について書きます。
少し前から、お義姉さんから「お父さんが認知症っぽいんよ」と
相談されていました。
ただ、わたしたちが遊びに行く日はそんな風に見えず、ダーリンは
「まだそんな気はしない」と無理やり思っていました。
まぁ、そう思いたいよね。
ですが、やっぱり認知症は認知症です。
軽度の記憶障害というのか。
日常生活を一緒に送るようになってから、それがはっきりしてきました。
例えば「帰宅願望」です。
お義父さんは、いわゆる「夕暮れ症候群」みたいなものではなく、
なんの予定もない日の朝、「わたしはちょっと実家にかえろうと思う」と
必ず宣言してきます。
そして「ここはどこか、実家までどのくらいかかるのか」と。
わかってるのかわかってないのか、すでにごっちゃになっています。
実家とは、お義父さんの生家です。播磨地域。そしてここは丹波です。
山あいの田舎から山あいの田舎ですから、電車で5時間…、接続が
うまくいかなかったら、6時間くらいかかっても仕方ない感じです。
足も悪いし、どだい無理なのですが、「帰りたい」と言いたいみたい。
甘えです。
で、その生家はすでに新しいお家が建っていて、おじさんおばさんが
住んでいます。そこでお仕事もしています。いきなりふらっとは行けません。
それを言うと、「うん、そうね、電話くらいしとこか」と納得するけど、
結局、「いつもこんな風に急に思い立って行くこともあった」と
連絡なしに帰ろうとするのです。
お義父さんと話してると、お義父さんは夢をみているような脳内のまま
今、この現実を生きている感じがします。
すでに何十年という月日の知識や経験が脳内に蓄積されているんだけど、
夢のなかのように、違う層の知識がごっちゃに結びついている。
また、経験も同じで、違う層の経験が全く違う経験として出てきてしまう。
あるでしょう、中学の友人と高校の友人が同じクラスで登場しちゃうの。
もしくは全然違う場所なのにそこが「家」や「学校」になっているとか。
それらはだいたい間違っているし、おかしいことなのですが、自分でもきっと
なんとなく気づいているはずだけど、夢のなかだから「あれおかしいな…」
で、おかしいままどんどん進んでしまう。
お義父さんは今、この現実世界を夢の一部として生きているのではないか。
つき合わされるこちらとしてはたまったもんじゃないけど、認知症の
精神世界、と呼んでもいいものはこういうことか!と、面白かった。