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私の家では何も起こらない 』(メディアファクトリー)というタイトルはもちろんウソで、この丘の上の古い一軒家を訪れた人間は誰もが、怖い思いをすることになる。というのは幽霊がいっぱい住みついているから。いわゆる幽霊屋敷。
(特定はされていないが気分としてはやはりイギリスの)この幽霊屋敷を舞台に、手を変え品を変えて幽霊話の短篇を繰り広げているのが、恩田陸初の幽霊小説『私の家では何も起こらない』だ。

幽霊になった事情がいろいろならば、幽霊の登場の仕方もさまざまで、実に確信犯的な幽霊バラエティ。身も凍る怖さとはちょっと違うファンタジックで愉しい幽霊小説です(実際にユーモラスな短篇まで揃っている)。ちなみにスプラッタ風味は抑え気味なので、血しぶきと生首が飛び交う小説が苦手な人も、きっといけます。

『私の家では何も起こらない』は怪談専門誌『幽』での連載をまとめたものだが、単行本刊行にあたり「われらの時代」というエッセイ風味の物語が加えられている。これがまた絶品。読むとまた最初から読み直したくなるという効能もあり、実際、私は2回半、読んじゃいました。

先週、その作者・恩田陸さんにインタビューさせていただいた。インタビュアーは、おなじみ杉江松恋さん。というわけで、【Book Japan】の作家インタビューの次回は、恩田陸さん登場と相成ります。内容は当然ですが、幽霊屋敷小説偏愛インタビューです。乞うご期待! (BJ塚本)

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