新年早々のうれしいニュース。
辻村深月『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 』(講談社)が直木賞の候補に挙げられました。
『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』を読み、これは可能性ありだと思って、以前にこのブログでもそれについて書き、昨年最後のインタビューもさせていただいたので、密かに期待はしていました。とはいっても、なにせ初の候補ですからね、そこには当然高いハードルがあるわけですから。
『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』については、辻村さんのインタビューや掲載書評をじっくり読んでいただくとして——。
『ゼロ、ハチ~』もさることながら、2008年の末に刊行された『太陽の座る場所 』(文藝春秋)も強力です。こちらは男女の青春群像劇が叙述ミステリの枠で繰り広げられているのですが、『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』へとつながる女子小説としての色合いが強く、両作品の関連性は明らか。
どちらかを読んで気に入ったとすれば、あともうひとつも当然読むべきでしょう。ちなみに女の怖さにゾッとさせられる度合いでいうと、『太陽の座る場所』のほうが上です。
つながり関連でもうひとつ。中田永一の青春恋愛小説第2弾『吉祥寺の朝日奈くん 』(祥伝社)が、相変わらずのストーリーテラーぶり。第1弾『百瀬、こっちを向いて 』と比べると全体の粒ぞろい度では『百瀬~』のほうがやや優れていると思うものの、『吉祥寺の朝日奈くん』はその表題作が頭抜けて面白い。『百瀬~』の4篇、『吉祥寺~』の5篇、全9篇のなかでトップだと思う。
いま、コーマック・マッカーシー『ブラッド・メリディアン 』(早川書房)を読んでいるところで、もうすぐ終わる。正確に書くと、もうすぐ終わりそうなところを、勿体なくってページを捲るのを躊躇しているような状態。えらいのを読んでしまった。もはやここまでくると確信できているのだが、はやくも2010年ベスト作! 本当に凄い作品だ。
明日【Book Japan】のおすすめ本書評の掲載は、三浦天紗子さんのFriday新刊チェックですが、そのなかの1冊に、円城塔の新作『烏有此譚(うゆうしたん)』 が含まれています。「わからない」といわれる円城、その新作ははたして「わかる」のか? 乞うご期待! (そうはいいつつ、あの脚注のボリュームを見るに つけ、やっぱり結論は見えているような——) BJ塚本
【Book Japan】はポイントの設定もおトクです。さらにこの1月はお年玉ポイント・キャンペーン実施中。ぜひご利用ください。
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辻村深月『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 』(講談社)が直木賞の候補に挙げられました。
『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』を読み、これは可能性ありだと思って、以前にこのブログでもそれについて書き、昨年最後のインタビューもさせていただいたので、密かに期待はしていました。とはいっても、なにせ初の候補ですからね、そこには当然高いハードルがあるわけですから。
『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』については、辻村さんのインタビューや掲載書評をじっくり読んでいただくとして——。
『ゼロ、ハチ~』もさることながら、2008年の末に刊行された『太陽の座る場所 』(文藝春秋)も強力です。こちらは男女の青春群像劇が叙述ミステリの枠で繰り広げられているのですが、『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』へとつながる女子小説としての色合いが強く、両作品の関連性は明らか。
どちらかを読んで気に入ったとすれば、あともうひとつも当然読むべきでしょう。ちなみに女の怖さにゾッとさせられる度合いでいうと、『太陽の座る場所』のほうが上です。
つながり関連でもうひとつ。中田永一の青春恋愛小説第2弾『吉祥寺の朝日奈くん 』(祥伝社)が、相変わらずのストーリーテラーぶり。第1弾『百瀬、こっちを向いて 』と比べると全体の粒ぞろい度では『百瀬~』のほうがやや優れていると思うものの、『吉祥寺の朝日奈くん』はその表題作が頭抜けて面白い。『百瀬~』の4篇、『吉祥寺~』の5篇、全9篇のなかでトップだと思う。
「吉祥寺の朝日奈くん」は、このシリーズのなかの他の短篇にもあるのだが、読者には思いもよらなかった意外な謎が明かされつつ、物語が加速していくパターン。その周到さの組み立てレベルが明らかにワンランク上であるということがひとつ。そして、全9篇中、唯一、恋愛の肉体性に——。ここはこれから読む人のために書かないで
おきますけど、要は極めてスリリングな1篇であると保証します。またしてもこの人の掌のなかで弄ばされたか、といった感あり。さすがは中田永一!(そしていつまでこの名前なのか!)
いま、コーマック・マッカーシー『ブラッド・メリディアン 』(早川書房)を読んでいるところで、もうすぐ終わる。正確に書くと、もうすぐ終わりそうなところを、勿体なくってページを捲るのを躊躇しているような状態。えらいのを読んでしまった。もはやここまでくると確信できているのだが、はやくも2010年ベスト作! 本当に凄い作品だ。
明日【Book Japan】のおすすめ本書評の掲載は、三浦天紗子さんのFriday新刊チェックですが、そのなかの1冊に、円城塔の新作『烏有此譚(うゆうしたん)』 が含まれています。「わからない」といわれる円城、その新作ははたして「わかる」のか? 乞うご期待! (そうはいいつつ、あの脚注のボリュームを見るに つけ、やっぱり結論は見えているような——) BJ塚本
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