いかがお過ごしですか?
本州をはじめ、
北海道でも暑い日が続いていましたが、
ちょっとだけ、
その暑さも小休止ってところでしょうか?
体調には十分気を付けてお過ごしください。
さて、
今回のテーマ。
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「リーダーの仕事は“選択”です。
リーダーシップは“思いやり”です。」
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前回は、
「呼吸」がテーマでしたが、
今回はガラッとかわって.....................................。
「企業は機能集団」
よく聞く言葉ですね。
確かに、
製造業であれば分かりやすいですし、
小売業でも、
ソフトをつくり企業であっても、
「機能」を売ることによって成り立っています。
さて、
「企業は機能集団」であることはわかりますが、
それだけで機能するのでしょうか?
あなたはどう思いますか?
機能を担っているのは、
間違いなく...............“人”ですね。
さて、
あるアメリカの企業のお話しをひとつ。
アメリカでは、
そこそこ有名は企業で、
どちらかというと“大企業”、
という方が当たっているかもしれませんね。
その企業、
あるときから“右肩下がり”。
売り上げが上がらず、
当然ながら、
このままだと倒産してしまう。
多くの企業がそうですが、
そのような“荒波を乗り越える策”は、
製造業であれば、
「生産調整」という策がありますね。
ですが、
サービス業のような、
どちらかといえば、“人”が主体の企業は、
一体どうするでしょう?
そうですね、
正業でも結局はそうなるのですが、
「人員整理」。
「リストラ」などという言葉の方がピンときますか?
その、アメリカの企業でも、
やはり人員整理(......要するに“人減らし”)が、
現状を乗り越えるために、
もっとも有効である、
そんな意見が、役員会を支配しました。
では、
その役員会の席で、
社長はどのような決断をしたでしょうか?
やっぱり、
人員整理なのでしょうか?
どう思いますか?
実は社長が下した決断はこうです。
「誰一人解雇しない」。
でも、
人員整理しなければ、
会社はつぶれてしまうではないですか。
「だが、
ひとり4週間分の休暇(無給)をとってもらう。」
(実質的には賃金カットですね)
「その休暇は、
まとめてとる必要もなく、
一人ひとりの都合で決めてほしい」
そしてこうも言いました。
「誰か特定の人が大きく痛みを負う必要はない。
少しづつみんなで分け合った方が、
痛みは少なくて済む」
このような決断をし、
社内に発表しました。
すると、
どうでしょう。
社員全員がそれぞれに、
お互いをかばい合うようになったのです。
なかには、
経済的に厳しい人を、3週間の無給休暇にし、
自分は、
その分5週間の無給休暇をとることにしたのです。
またある部署では、
若く賃金がもともと低い社員には、
なるべく無給休暇を少なくし、
比較的経済的に安定していた社員が、
その分、無給休暇を増やす。
このような、
配慮をするようになったとのことです。
このようなことは、
誰かが指示して決めたということではなく、
お互いがお互いのことを考えて、
自発的に決めていったことのとです。
そしてその後、
その企業は経営が回復し、
社員の賃金も回復したとのことです。
さらに、
驚くべきことに、
その企業は「終身雇用制」を導入しました。
いま、
本家本元の日本ですら、
「終身雇用制」は、
なぜか忌み嫌われています。
さて、
「リーダーシップは“思いやり”」、
といいましたが、
「思いやり」には、
なんとなくソフトな感じがありますね。
でもねぇ、
思いやりって、
そんな簡単なものではないんです。
ときには、
血のにじむような行為でもあるんですね。
本気でトコトン寄り添うことこそ、
「思いやり」なのでしょうね。
このアメリカのある企業経営者の決断には、
リーダーと、
リーダーシップの関係が凝縮していますね。
つくづく考えさせられるエピソードです。
最後までお読みいただき感謝いたします。