haneda


これは東京 多摩川河口の羽田空港まで車で5分くらいのところなのですが、僕が子供の頃、多摩川が汚くてどうしようもない頃から釣りに行っていた場所です。
最近、国土交通省が1億ちょっとかけて作ったマリーナ?のあたりです。

多摩川は1級河川ですから海からはスズキ、淡水の鯉など1m近い大物もいる場所なのですが、どういうわけか地元の人たちはハゼ釣りばかりで大物狙いの人は昔からいませんでした。

というよりも大物を狙っても釣れないので皆、やらなかったのかも知れません。

しかし、ある日、僕は気づいてしまったのです。もしかしたら釣り方が根本的に違うのではいなかと・・・・。

そして、ある日、それを確かめるべく、その仕掛けを準備してここに釣り座を構えました。仕掛けを投入して2時間くらいした時でした。ロッドの竿先が強烈に曲がり当たりを知らせています。慌ててロッドを手に取りリールを巻くと僕の20年以上の釣歴でも感じたことのない強烈な引きを味わいました。

もう撤去したために、この写真には写っていませんが、昔は航路の端を示すため竹ざおが4,5本川の中に挿してあったのです。あまりに強烈な引きに、その竹ざおに巻かれてしまいバラしてしまいました。
心臓は爆発しそうでした、自分の考えが的中した感動です。それも誰も試していない方法です。
僕の人生の中で最大に頭が柔らかく動いたことかもしれません。

そうこうしている内に2本出していたもう1本にもあたりがきました。今度はバラさないように必死に巻き上げると70cmくらいのスズキでした。その後も60cm前後の鯉やボラ、30cmくらいのコノシロやらなんやらが釣れました。

翌週、一緒にルアーでブラック・バス釣りをやっていたi社長を誘って同じ場所で釣りを始めたのですがi社長は僕の言うことをきかずに他の人が今までやっていた仕掛けを投入していました。
結果は同じ場所で、同じエサで釣っていても僕は先週と同じ成果をあげ、i社長はボウズです。

その次の週も同じ結果でしたがi社長は結局、悔しかったのか同じ方法をしないままに、ここに来なくなりました。

僕は、この方法で釣れる事がわかりましたので今度は、もっと河口から場所を毎週変えて試しました。すると全く釣れないのです。しかし、ここでやると成果は平均して同じくらいあがります。

その内、僕のやり方を見ていた人たちが真似をし始めました。するとどうでしょう、ここから数10m離れるだけで全く釣れないのです。
この狭い数mの間から、ある距離を投げた範囲でしか釣れないのです。

段々、この場所は混み始めたので僕も来なくなりました。

数年後、散歩でくると工事をしていて全く様相が変わっていました。さらに数年後にまた別の工事が入り写真の状態になりました。

あれだけ大物が釣れた場所が跡形もなく姿を消しました。代わりにできたのはボートの係留所です。

もう夢の跡となってしまいました。まったくなってことをしてくれたのか、このあたりで大物が連れる場所はないかもしれないというのに・・・・対岸の川崎側は試していないのでわかりませんが。

自然をこわすな国土交通省!