悪魔に魂を売った天使(エンジェル)たち!というなんとも凄いキャッチが付いているラウドネスのデビュー・アルバムです。

ちょっとちゃかした感じで書き始めましたが、このアルバム発売への期待、そして聴いたときの感激は凄かった。ロッキンfでLAZYを解散したギターの高崎晃とドラムの樋口宗孝が大阪のバンド仲間とヘビーメタル・バンドを演るバンドを組むという記事を読んだ時から期待は高まりました。

日本のロックの名盤のひとつLAZYの「宇宙船地球号」で一気にロック・ファンの注目を浴びていた中での解散、ラウドネス結成だったのです。僕が始めて見たラウドネスの写真は河口湖かどっかのレコーディングスタジオでのフォト・セッションでツー・バスのドラムセットや並ぶマーシャルの山。わかる人はわかると思いますがこれだけ、どんな音がレコーディングされたのか?期待するなというのはムリです。(結局、ツーバスではなかった)

針を落とすとギターのFB、アーミングからEの開放弦を使ったヘビーなリフの「LOUDNESS」、初めて聴いたヴォーカル 二井原 実のハイトーン・ヴォーカル、重たいフレーズを弾く山下昌義のベース、そして、その計算されたギター・ソロに卓越したテクニックを駆使する高崎 晃、手数もヘビーさもある樋口宗孝のドラム。
この1曲だけで、このアルバムが凄いことは十分にわかりました。
こうしてあらためて聴いて気づいたのですが、このアルバムはオーバー・ダビングがほとんどないギター、ベース、ドラムのシンプルな構成でのLIVE感溢れるレコーディングだったんだ。スゲー迫力があるので気が付かなかった。
ヴァン・ヘイレンのファーストを意識したのかな(笑)

ちなみに僕はB面1曲目の「TO BE DEMON」が大好物です。歌詞もメロディもアレンジも好きで、自分で曲を書くときに影響されました。
このアルバムはまだ多少、レイジーのヘビーさの延長に合ってド・メタルではなく、段々とアルバムを出すことにヘビー感は増して行きます。

この後、大阪出身のメンバー4人が牽引したかのように大阪から「アースシェイカー」「44マグナム」「X-RAY」「マリノ」「MAKE-UP」「ラジャス」などがガンガンとメジャー・デビューしていきジャパニーズ・ヘビー・メタル・ブームになっていきます。

この頃はHMは盛り上がったな~。



A01.LOUDNESS
 02.SEXY WOMAN
 03.OPEN YOUR EYES
 04.STREET WOMAN
B01.TO BE DEMON
 02.I'M ON FIRE
 03.HIGH TRY
 04.ROCK SHOCK(MORE AND MORE)


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