視聴者を軽く見た番組作りではテレビ離れも仕方ない | ビジネスに効くクスリ

視聴者を軽く見た番組作りではテレビ離れも仕方ない

くだらないテレビ番組を見てしまったためにげんなりしてしまった。正確に言うと「最初は期待していたのだが、途中でスイッチを切ってしまった。」ということになる。
オリンピックを見て、アスリートたちの真剣で謙虚な姿勢に熱中した後だから余計にそう感じてしまうのかもしれない。。。

ちょっとおもしろそうだと思って録画していた「超マジシャンズリーグ」マジックは嫌いな方じゃないし、むしろおもしろがって見始めた。前回を見てないのでルールはよくわからないが、さまざまなタイプのマジシャンが3組ずつ4つのブロックに分かれ、ブロックごとの予選を勝ち抜いて決勝に進むという方式なんでしょう(途中で見るのを辞めたから詳しくはわからないのですがw)

3つ目のブロックは2人の日本人マジシャンと海外(台湾)からのゲストマジシャンの戦い。2人の日本人マジシャンは結構すばらしいマジック、一方の台湾からの某マジシャンはネタ的にもどこにでもあるようなもので私の家族も「これがゴッドハンドと言われる所以がわからない」と言っていた。確かによーく見ていると、手元の動きがわかりやすく、「あ、いま襟の裏をさわった!」とか「あ、いまジャケットの裏をさわった」と素人目に見てもバレてしまっているレベルなのである。

そして、決勝に進むマジシャンが得票結果(会場の一般人とゲストタレントたちの投票による)とともに発表された。結果は某台湾人マジシャンの圧勝。。。んんん?誰がどう見ても一番下手だったじゃないか?甘いマスクではあるが、なぜだ?
台湾から招いたゲストだからここはテレビ的に(視聴者ではなく興行的にということかギャラだとか日本までお呼びした手前という意味)彼を予選で落とす訳にはいかない。そんな裏側事情を想像してしまった。ここでもう一気に萎えてしまい、見るのをやめたわけである。

素人の推測に過ぎないわけだが、こういう番組作りしているとホントテレビ離れが加速するよなあ、と。バラエティなんだからそんなことで目くじら立てなさんな。なんて言われるかもしれないが、結局のところ、こういう信用できない事象の積み重ねで視聴者というのはテレビから離れていくのです。

年齢を重ねて民放のバラエティやドラマを嫌い、NHKのドキュメンタリーやEテレの教養番組、あとはニュースばかりしか見なくなるのは至極当然のことなんだろうとあらためて強く感じた。こうした考えは広告業界にも打撃を与える(もうすでに与えている)、例えば、ビールのCMを流してもビールを大量に消費する世代はもはや民放をみていない。そういうことになるのだ。
そんなことわかってるよという声も聞こえてきそうだが、人も物事も何かと因果関係があったりするもので、単なる怠慢な番組作りと済ませていてはいけない気がするのである。