WISH2011という一日 | ビジネスに効くクスリ

WISH2011という一日

昨日は午後から「ソーシャルメディアサミットWISH2011」に参加してきた。

実は根性が足りなくて21時を回ったころ、表彰式直前に抜け出すという面目ないことをしてしまったのだが、個人的に応援していた「giftee」がイノベーション賞とAMN賞(アジャイルメディア・ネットワーク賞)を受賞していたことを帰りの電車内で知り、小さくガッツポーズをしてしまった。太田さん、おめでとう。

さて、第一部のソーシャルメディアサミット部分ではこれからのベンチャーはどういうステップでサービスやプロダクトを世に送り込めば良いのか、自分の経験と重ねながら聴いていた。はてなの近藤さんの話も面白かったし、信念貫いてブレずに歩むってむずかしいな、とか考えながら。。。

さて、第二部のWISH2011で登場したのは、まっさらのサービスではなく、すでにローンチしていて、これからさらにメディアやエンドユーザーの応援が必要なウェブサービス会社10社。代表の方々はほとんど20代半ばから30代前半といったところだろう。総じてプレゼンは上手(というかしゃべりが上手)。クスっと笑わせたり、プレゼンスライドにもちょっとしたネタが仕込んであったりと、制限時間が7分という限られた時間で自分たちが創りだしたサービスのもっとも優れた点を生まれた背景や社会環境などと絡めて話さなくてはならない状況においてみなさん工夫されてた印象。

もちろん、すべての登壇者が優秀に思えたわけではないが、何がすばらしいって、やはり自分たちが「これは社会にとって必要なサービス」だと考え、開発してしまっていることだなあ。

ほとんどの人間はひらめいたり、思いついたりしてもすぐに忘れてしまったり、考えたことに対して執着心がないのである。その点、リリースしているってことはほんと素晴らしい。

10社のプレゼンを聴いて、素直に良かったと感じたのはやはり「giftee」そして、発想が良いと思ったのは「GROW!」かな。今の仕事柄、注目したのは大賞をとった「Zaim」と「Snapeee」。

gifteeとGROWはコンセプトがいいね。gifteeの試みはとにかく人々をちょっぴりハッピーにさせてくれる。世知辛い世の中において、すべての人たちが感謝の気持ちを忘れない世の中になってほしいと思う。だから私はgifteeを応援したい。GROW!はみんなの小さなアクションがクリエイターたちのモチベーションを上げてくれる。これも楽しい試みだと思う。Zaimはリリース直後から使ってみたが、もう少し使い勝手が良くなってほしい。すでに改善点を把握し、修正モードに入ってるらしいから今後に期待ですね。それにしてもユーザーローカルの閑歳さん、19カ国の通貨に対応しているあたり、先見の明あり。実にGeekだなあ。

私はリアルに使うステーショナリーというプロダクトメーカーの世界にいるけど、今日聴いたウェブ系のプレゼンは決してウェブだけの遠い世界の話ではない。どんなサービスだってプロダクトの開発やマーケティングの参考になるし、人々を喜ばせたり楽しませたり、便利にさせるという発想は製造業もサービス業も根本は変わらない。リアルな家計簿ノートの世界とウェブアプリのZaimの世界、決して違う考え方でできているわけじゃないからね。

イノベーション賞:giftee
マーケット賞:Snapeee
ビジネス賞:宅麺
オリジナリティ賞:Zaim
AMN賞:giftee
WISH大賞:Zaim