優待離脱すると、横並びになった回転する遊園地の乗り物に乗っていた。
私の左側には、若い頃のアリアナ・グランデにそっくりな女性が座っていた。
彼女は私のほうを見て、ニコッと笑った。
その笑顔が、とにかく可愛かった。
作った笑顔じゃなくて、すごく自然で、無邪気で、優しい笑顔だった。
そして彼女は突然、歌い始めた。
その歌声も、メロディも、本当に可愛かった。
涙が出ちゃうくらい可愛くて、純粋で、優しかった。
聴いているだけで、胸の奥がぎゅっとなる。
私は彼女を見ながら、その歌を聴いていた。
すると彼女は私に、
一緒に歌おう
と言った。
私は一緒に歌った。
回転する乗り物の中で、景色がどんどん流れていく。
キラキラした光の中で、彼女と一緒に歌っていた。
彼女はまたニコッと笑った。
その笑顔が本当に可愛くて、私はまた泣きそうになった。
夢なのか、別の世界なのか。
それはわからない。
でも、あの笑顔と歌の可愛さは、今でもはっきり覚えている。
音楽って、こんなにも純粋なものなんだと思った。

