インドネシア国家警察語学学校で日本語授業のサポートで参加することができ、貴重な体験をすることができた。その後感想について、以下感じたことなどをレポートにしておきたい。
1,日時;2016年10月3日(月)、11:00~15:55
場所;インドネシア国家警察語学学校
〇挨拶及び打ち合わせ(11:00〜12:00)
警察語学研修学校長; Ibu A校長
日本語教官; Ibu B教官、 Ibu C教官,、Bapak D担当
注)ここで、インドネシア語のIbu(Mrs. or Missと同じ使い方)は女性に対して、Bapakは(Mr.)は男性に対して使用する。日本語の~さんと同じ使い方と考えてよい。
尚、本名は伏せておきました。
学校長の Ibu Aは日本にも訪問(2002年、2ケ月)経験あり、
今回は、インドネシア各地から15人の警察官(約25〜35歳、含む女性2名)の精鋭を
日本派遣の前に日本語レベルを向上させたい。
日本派遣の主目的は、以下2つの研究のためである。
1)日本の交番システム(地域との密着、貢献度etc)
2)犯罪(or 者)照合システム
いずれもインドネシアで日本のシステムを参考にして今後発展させていきたい。
日本語以外に英語、仏語、アラビア語、中国語の講座がある。
研修期間は約2ケ月、警察秘書向け専門の英語講座もある。
現在の研修者数;約140名
日本語の教科書は、今日から「まるごと」を使用する。
これまでひらがな、カタカナ、挨拶の仕方など学習した。
2.日本語授業3コマ目(12:45〜14:15) 担当;Ibu Erdian、 Bapak Herryも同席
日本語授業4コマ目(14:25〜15:55) 担当;Ibu Erdian、 Bapak Herryも同席
教科書は「まるごと」、A1(かつどう)使用、
第1課 こんにちは
第2課 もういちど おねがいします
第3課 どうぞ よろしく
第4課 かぞくは 3にんです
Ibu Bが内容読み上げ、生徒が繰り返す、
途中から交代して同じくNPが日本語の読み上げ、生徒が繰り返す・・・
新しい単語の意味、文法の説明はIbu Bがイ語で行なう。
途中から、Ibu Bの指示で日本の文化に関する興味、話題(いずれも警察官サイドより出されたもの)
についてNPが日本語(&英語)で黒板使ってフリートークをした。(約1時間)
難解な部分、補足等はIbu Erdianが通訳、
1)祭り
2)寿司
3)剣道、柔道、少林寺拳法
4)水道、飲料水について
5)大相撲
6)火山、温泉、旅館、風呂
7)新幹線
8)やくざ
9)切腹
10)侍 etc.
警察官は合計15名、小部屋でかなり狭いがその分声もよく届く。
日本語で日本の文化に関するフリートークは、生の日本語を自由に聞かせる、
日本語に慣れさせる、日本に対する興味をさらに刺激する、質問させることで
理解をさらに深めさせるetc.の学習効果を狙ったものであろう。
現在の派遣校2校の高校生とは異なり学ぶ目的も明確なため、
はるかに真剣、かつ意欲的に日本語を勉強しようとしている。
日本語もかなり理解できているように感じた。
ただ反省としてもっとゆっくり、やさしい日本語を使うべきであったと思う。
現在の派遣校2校とはまた違った世界をのぞくことができて大変有意義な時間が過ごせた。