義母 盗難に遭う | 海苔巻おにぎり雑記帳

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コレクターな夫と愛犬たちとの過酷なローマ暮らし。を経てアルプスの麓のヴァッレダオスタ州へ引越し。丘の家の暮らしは最高~♪かな?

義母から、おとろ(夫)の部屋履きを誕生日のプレゼントにしたいから
買い物に付き合って欲しいと昨夜電話があった。

暑いから朝のうちに済まそうと約束をしたの。

海の家からローマに戻り、パートナーを義母の家に残し、私の家まで来てくれた。
家の下に着いたから降りてきてね~と電話があった。

私が降りていくまでに掛かった時間はそこ数分だった。
挨拶を交わし、車で行こうという義母にダイエットを兼ねるから歩いていこうと提案した私。

じゃあ、荷物を取るからって車内を見た義母が急にパニくって盗まれた!盗まれた!
と騒ぎ出した。

え?まじ?いつ?
車の前に立ってたのに?

思い違いをしてるだけだろうと思い、落ち着いて!!!と彼女をシートに座らせ
荷物を残して車を開けたまま離れたの?と聞くも、パニック状態で過呼吸に陥ってしまった義母。
高血圧だし、急激なショックを受けると危ないので、なんとか落ち着かせなければ!

車内をチェックしてみるも、やっぱりバッグはない。
何が入ってたのかを彼女に聞いたら、現金700ユーロとバンコマットにチェック1枚、全ての身分証明書、もうひとつの携帯電話、免許証、家の鍵。。。

あいたたた・・・・・

カラビニエリ(国防省警察)?ポリツィーア(公安警察)?どっちだ?とか思いながらも
無意識にカラビニエリに携帯から電話した。
盗難被害に遭ったので直ぐに来てください!!!と住所と名前(義母の名前を言ってしまったけどこういう時は掛けてる本人の名前言わないといけないらしい)を言い待つこと数分、ほんとに直ぐに来てくれました。

パニくって具合が悪い彼女の様子をみた警官が救急車も呼んじゃった。

警官が銀行口座をストップさせるための電話番号(国内の全銀行の番号だろう)を持っていたので、とりあえずバンコマットは直ぐに止めてもらえた。
義母はクレジットカードは持ち歩かないので、それは問題なかった。

警官2人が彼女を落ち着つかせようと、大丈夫!銀行はブロックしたからとなだめるも
助けてマンマ(聖母様のこと)!私を助けて!と向こう側の世界へ行ってる。

ここで、救急車到着。血圧を測ってくれた。
思ったほど急上昇しておらず、とりあえず安心した私。

義母の血圧計測中に、女性救急隊員が私に義母の名前と生年月日を聞いてきたので答えると、さらに住所と電話番号を聞いてきた。
住所は覚えているけど、電話番号は・・・と言うと、電話番号も覚えてないの!?と怒鳴られた。
じゃ、あなたの携帯番号!と言われるも・・・、自分の番号も覚えてないあてくし(汗)。
不快感を顕にされ自分の番号も覚えてないの!?と怒鳴られたので、さすがのあてくしも、カチン来ましてー、自分で自分自身にかける事ないから覚えてなくて当然でしょ!って言い返しました。

私は犯罪者じゃないんだから、そういう態度はどうなの?って思うけど。

結局、義母に直接聞いていた女性救急隊員。最初からそうしろよ!
あまりにも感じ悪かったから、チェックを終えて彼らが帰るときもありがとうって言わなかったわよ。

そして、義母の家の鍵も入ってて、住所は身分証明書見れば分かるから念のために直ぐに義母の家も見に行ってもらうように頼んだ。無線連絡でこれも直ぐに済んだ。

義母のパートナーは外出してたから、電話して直ぐに帰ってもらうように頼み、
おとろ(夫)にも報告の電話をしました。

銀行に行かなきゃ!家に帰らなきゃ!と義母はそれはそれはすごいパニックでした。
こんな状態で運転させるわけにはいかないわ!と鍵を取り上げました。鬼嫁です。

全てをブロックして銀行関係はOKなんだけど、どうしても落ち着かない義母。
気持ちは分かるけど、もうちょっとしっかりしてくれよー(;´д`)トホホ

義母のパートナーが家に着いた時にはもうカラビニエリが来てて、門番さんと話していたそうで、こっちもとりあえず問題なし。

携帯電話もおとろ(夫)が会社からブロックしてくれました。私、ここまで頭が回らなかったので、良かったー。

少しだけ落ち着いた義母にようやく状況を把握するために警官が質問できた。

最初にグレーの車が寄って来てブラジル人(ブラジル人だと言い張るマンマ。霊感か?)が何かを聞いてきたけど、車を降りようとして身を乗り出した瞬間だったから無視していたと。

こうして車に注意を引いていて、反対側から仲間がバッグを盗むという手口。

いつもバッグは座席の下に隠して運転する義母も、降りる時は荷物をシートに出すからね。
もう、慣れてる犯罪なのね。ほんの数秒の出来事よ。ちゃんと、その瞬間を狙ってるの。

でもこいつらは捕まらない。悔しいけれど。

だってここはイタリアだもの。自己責任の国だもの。
怪我をさせられなかっただけいいと思わないとって警官からも言われていた。

とりあえず、何でもがスピーディーに済んで良かった。
被害は最小限に留まった(といっても700ユーロは痛い!)。

警官に私の名前と生年月日と出生地を聞かれ、身分証明書の提出を求められたので家に取りにあがった。犬たちが煩く吠えていた。何か遭ったと分かったんだろうね(゚ーÅ) ホロリ
水を義母のために持って降りた。

直ぐには彼女を運転させないでね!フルーツジュースを飲ませて落ち着かせてからにしてね!と助言をいただき(笑)、カラビニエリさんたち去って行きました。

(〃´o`)=3こうして一応お終い。


後は、義母がポリツィアへ行って被害届けを出して、免許証と身分証明書の再発行手続きと、銀行の事務手続きだけだ。
あ!あと直ぐに家の鍵も変えなきゃ!・・・でも、敷地に入るゲートの鍵とパラスの入り口の鍵は他の住民と共通だから変えられないよなぁ・・・。


うな垂れる義母を家へ連れて行き、助言の通りにピーチジュースを飲ませました。

不運だったのよ・・・と慰めましたけど、義母はきっぱり、いや私の不注意よ!と・・・。
変な車が来た時に振り返って反対側を見るべきだったの。気付くべきだったの・・と。


おとろ(夫)や義母が心配性で、一日に何度も私に電話してくる意味が今日こそは身に沁みて分かった。。。


しばらくして落ち着いてから帰った義母。
とんだ一日になってしまったわね。

ふー。私も疲れました。はい。