工藤鍼灸院・院長のひとりごと3

工藤鍼灸院・院長のひとりごと3

栃木県真岡市(ハローワーク向かい)
電話 0285-83-3182
あなたの町のはり屋さん。お灸もやってます。

NHK朝の連続テレビ小説「風、薫る」。今週は家にいなかったりお休みで出かけていた日も多く、ようやく今朝からリアルタイム視聴に戻ることが出来ました。

 

 

さて、今日の放送では梅岡女学校附属看護婦養成所 一期生の皆さんが脈診の授業を受けている場面がありました。「脈が消えてまった、無くなった」「無くなったら死んでる」というアホみたいなやり取りの場面もありましたが(笑)、実際患者さんの脈を診るというのは案外難しいものです。

 

https://www.web.nhk/tv/an/kazekaoru/pl/series-tep-XWRG4KR6Z2/ep/8Z2ZL753W2#gallery

 

ドラマでは生徒の皆さんは60秒で何回脈を打つのかをカウントしていました。健康な成人は1分間に50~90回の脈拍です。これよりも少なかったり多かったりする場合、心臓が正常に機能を果たしていない可能性があるため、何らかの処置や治療の対象となります。

 

鍼灸師も脈診で脈の速さを診ていますが、看護師さんや医師が行う脈診とはちょっと違ったところを診ています。

 

脈が速いか、遅いか、もしくは理想的な速さかを診るためには基準が必要です。そのため我々鍼灸師は呼吸も連動して一緒に診ています。成人男性呼吸数12~20回/分≒1回/4秒(1分間に15回)が理想的な呼吸スピード(@NHK for School)とすると、4秒に1回が理想的な呼吸スピードと定義できます。鍼灸師が診ている脈診は、4秒に一呼吸の理想的な呼吸スピードに対して脈がいくつかを計る脈診です。この場合の「理想的な呼吸スピード」とは術者の呼吸を示しています。術者が健康でなければならない理由はここにあります(;^^)

 

閑話休題。

 

古典医学の書物『難経』の第九難には“数は則ち熱と為し、遅は則ち寒と為す(数則為熱、遅則為寒)”とあり、古典医学では脈の遅数は身体の中の寒熱の状態を表していると考えています。脈が速いというのは陽が旺盛であることを現しており、陽気が少ないと寒が発生して脈が遅くなるというわけです。通常は「脈が速い数脈(さくみゃく)は熱」「脈が遅い遅脈は冷え」と考えて施術内容に生かしています。

昔流行った某韓国ドラマの日本語訳では「数脈(さくみゃく)」を「すうみゃく」と言っていましたが、古典医学的にはそれは正しい読み方ではありません、残念!そのドラマは医療監修が甘かったですね(;^^)

 
鍼灸師は脈診から他にも様々な情報を得ています。それに関してはまたの機会に詳しく…。