先日の火曜日に美容師さん向けのセミナーを
させていただきました。
カットとパーマのセミナーです。
美容室におけるカットパーマは
昔からあるメニューですが、
本当に難しく思います。
20年美容師してますが、…
なぜそんなに難しいのか?
または美容師により大きな差が生まれるのか?
その1
まず、カットが違う、当然カットされた髪にパーマを巻くわけなので、ダメージ、毛先の厚み、全体の毛量の調節、全体のフォルム、すべてカットで作ります。
仮に、パーマがとれてきてもカットは残ります。
目的のデザインに向けてどんなカットをするかでその後のパーマが決まります。
その2
髪質、薬剤をどこまで熟知しているか?
本当に髪質は十人十色です。かかりやすい人、かかりにくい人、すぐとれちゃう人、広がる人、ペタンコな人…
まぁそれはいっぱいあるわけで、どこまで髪質を知っているか?また経験値があるかも物凄く問われます。それプラス、パーマ液をどれだけ勉強してきたか?
今の時代、薬剤は当然、進化しています。
しかし、パーマで最も失敗するのは薬剤の選択ミスまた、
時間のおきすぎによるダメージです。
かかりすぎ、弱すぎ、広がる、バサバサになる等はこれによるものが、多いと思われます。
その3
セルフスタイリング、自宅にてパーマ後セットができない、
またやり方を知らない。上手くまとまらない。
パーマヘアを上手く作るには、スタイリングが重要です。
しかしそれは難しい事をする事ではなく、今日のヘアデザインに必要な事をお客様のライフスタイルに合わせてどう組み込んでいくかという事。
夜シャンプーした後はどうすればいいの?
朝は髪を濡らすの?
ドライヤーはどう使う?
道具は必要?
スタイリング剤は何をつければいいの?
などなどお客様に伝えてなきゃいけない事が山ほどあります。
そう言い事を美容師は考えてお客様と接しているのですが、その差は当然たくさんあります。
せっかくなので先日のセミナーのモデル実例
モデルさんのビフォー
可愛らしい20代の女性です。
彼女の髪データー
髪質は細くてペタンコ、彼女いわく、私の髪はパーマがかからない、またはすぐとれちゃう。
髪の量は普通、しかしやはり細い。
カラーはナチュラルな8レベルアッシュピンク
普段のスタイリングはシャンプー後、オイルをつけるくらい。
モデルカットのポイント
ミディアムに切って毛先に厚みを作る
フォルムを丸く作るため少しトップにレイヤーを入れる。入れすぎると裾が薄くなりまたペラペラになってしまうので注意。
毛先感を作るため、髪の中間部に隙間をつくるカットをする。
モデルパーマのポイント
細く柔らかいため、ある程度パワーのある薬を使う
そのため、ロットはジャストなサイズで。
中和までは1液塗布後、10分以内 (水巻き)
ふんわり感が欲しいので中間部まで巻く
スタイリングポイント
根元を中心にドライヤーの弱風で乾かす。
毛先は手に包み込むように引っ張らない。
根元が乾いて毛先がまだ少し濡れてるハーフウエットの状態で、トリートメントムース、またはミルクタイプのクリームを満遍なくつける。その後は出来るだけ自然乾燥。
といった感じでカットし、パーマをかけたら…
こうなりました。
その後、彼女は喜んでくれました。
そしてひと言
『私の髪、パーマがかかるのですね〜』