唐招提寺の「うちわまき」
5月19日に行われる行事です。
鎌倉時代の僧、覚盛上人の命日。
由来は、覚盛上人の修業中のある出来事にあります。
修行中の覚盛上人が、蚊にさされているのを見かねた弟子僧が、
蚊を叩こうとした時に、
覚盛上人は弟子を制止し、
「生きとしいけるものはなんらかの施しで支えられている。
蚊に自分の血を与えるのも菩薩行である。」
と言ったとの言い伝えからきています。
当時は女性蔑視の時代であったようです。
女性の救済にも尽力した上人から、教えを受けた尼僧たちは、
上人が亡くなった後、
「これでせめて蚊を追い払って下さい。」
と、霊前にうちわを供えました。
仏教の教えを聞きに来た人に、
そのうちわを授けたことから「うちわまき」に結びついています。
井上靖作「天平の甍
」唐招提寺が登場します。
この小説には、困難を乗り越え唐から日本にやってきた、
高僧・鑑真和上の苦難の道が書かれています。
寺の名前「東招提寺」は、唐:「広く」、招提:「四方の人々」を意味しています。
「仏教を修学する人々が、広く四方から集まる僧伽でありたい。」
という鑑真和上の願いが、名前の由来です。
「うちわまき」のうちわは、ハート型で、
病魔退散や魔除けのご利益があるといわれています。
参加できない人や、綺麗なうちわを持って帰りたい人は、
売店にて1000円で購入できます。
住所:奈良市五条町13-46
電話番号:0742-33-7900
最寄り駅:JR・近鉄奈良駅、近鉄西ノ京駅
駅からの交通:奈良交通六条山行バス17分「唐招提寺」下車すぐ
近鉄西ノ京駅から700m