眠る前に





あの置き物の名前には何のメッセージもないんだよ

ただの名前

オランジェットの賞味期限にもメッセージはないよ





あなたが右手を上げた写真

そしてひまわりの写真を見せてくれるのを待ってるの

それがスタートの合図で




それ以外には答えようがないから

答えに困って、ただ待ってることを伝えるために


月とすぐそばにいた星を写したり

パンダのバッグを持ち歩いてる


一日でも一時間でも一秒でも早くって

もう10日になる

毎日苦しい







お正月休みには

休みが明ける前に

手遅れを防ぐための行動に出てくれるのを待った





本当なら

非通知じゃない電話一本で始められる


それを気後れしてしまうなら

って

いきなり電話じゃなくてもスタートの合図を

って


でもそれが届かない




もしあの場所に曲を書いてるのが

わたしのツイッターに気づいてる誰かだったら?って


最悪の道に進まなければ

それを知ることはできない


そんなことをしなきゃならなくなるまで

苦しませたまま待たせないでくれるあなたが必要なんだよ


苦しませないでくれる人にしか

温かな気持ちって涌かせられないでしょ







どんなふうに生活費をやり繰りして

日々市役所からの電話に怯えてるかはずっと伝えてる

それをそのままにして

ずっとあの場所からしか語りかけないあなたの

気持ちがわからなくなっていくのを

止めて欲しい



信頼の種がほしい

種がなかったら育てられないから

一刻も早く欲しい


始まらないのが苦しいから

終わりなら終わりで一刻も早く終わりが欲しいって2年叫んでる



あのひまわりの置き物の名前に意味はないの

ここであなたへの言葉は

暗号なんかじゃなくて伝えてる


29時間起き続けた頭で

メッセージなんて上手に込められない




たった100円だけど

ひまわりの花、今日ひとつ増えたの

それだけ見せたかったの



あなたが一分一秒でも早く行動してくれるの待ってるの

暗号なんかじゃない会話が早く始まって欲しいの












4年前の夏終わりに
子供が何人でも何頭の犬でも同じだけ愛情を注ぐはずなのに
そう言ったことがあった

墓場までその存在を隠し通す覚悟がある男の人に向けて言った




多頭飼いのペットなら
飼い主の不在時に互いの存在が
寂しさを埋め合う


兄弟でも

互いの存在が一生を豊かにし合う


でも

複数持ってはいけないものがある


別の存在が

心身を焼き焦がしてとてつもない苦痛を生んで

心を真っ黒に汚すものは

墓場まで隠し通すことが所有する資格


決して苦しませず

相手の心からの納得を得ていることがルール



優しすぎて

その苦しみを思い描いてそんなことができないはずの人に言った





隠そうともせずに

苦しみを相手に持たせてしまえたとしたら
それは愛情を注いでない

奪ってるだけ
大勢の愛情を受け取りたいだけの人には複数の部屋を持つ資格がない



あなたが気持ちを人前で伝えてくれるたびに

必ず

見たくないものがわたしの目に飛び込んでくる

毎回必ず


それは

わたしを去らせたい人が

席取りゲームをまだ続けてる


そうじゃなければ

過去の屈辱を晴らそうとしてる誰か

きっと




心から納得なんてきっとしてない

心から笑顔で遊びを楽しんでるんじゃない

心を真っ黒に焼いて汚い勝ちでも勝ちは勝ちって

あなたに不利益を与えてでも自分が笑うって決心してる人


遊びはお互いが笑ってなきゃ

必ず不幸が起きる

全員に不幸が起こる



わたしがあの頃

隅の部屋を願ったのは

墓場までその秘密を持つ苦しみを自分自身で内包できるはずの男性で

苦しみを決して女性側に押し付けられない人で




期待に縛りつけてたことをうんと責めた

相手が勝手に持った期待なら

仕方がなかったとも言った


それができない人を愛したはずだった




あなたの前では機嫌取りして笑って見せていても

見えない場所では苦痛に顔をゆがめた人を

あなたはどうするんだろう

どうしたんだろう




何かを決めてるなら

わたしが口を出すことじゃないかもしれない

任せたままにして心から笑える日に着けるのを願いたくなる


でも

わたしが隅の部屋を願えたのは

人の痛みを誰より苦しむはずの人で

なにがなんだかわからなくなる



伝えた苦しさを

真っ直ぐ受けとめてくれたのは

確かにあの頃見てたのと同じあなたの大きな腕に見える

あんなに張り詰めてた心がゆるんで温まって

混乱する


もう

空に行きたい

こんな人生要らない


無駄に生き延びた4年

何も見たくなかった

何も知りたくなかった

ありがとうで終われる去年のうちに

まだ手元に何か残ってるうちに

なにもかも終わりたかった


チラリなんて言葉大嫌い

もう消えたい


そんな言葉持ってるって知ってたら

始まりもしてなかったのに

そんなこと知ってたら

守らなきゃいけないなんて思わなかった


なにもかも手放しながら

守ろうとしたのが

こんな人だったなんて

信じたくない


遊びたいなら

好きなだけ遊んで

面白おかしく生きればいい

私の知らないところで

もう私を巻き込まないで

大切だった綺麗だった思い出

一つ残らず粉々に壊れた


もう何も失いたくない


思い出も取り上げられた

一番の親友だった友美も

ピースピースって可愛かったゆうも

暮らしも

未来も


このままじゃ心も体もまた壊れてく

もう何一つ無駄に費やしたくないって言ったのに


次から次におもちゃがほしいなら

その程度の安っぽい暗い愛を貰って生きていけばいい



与えた分だけしか愛は注がれない

どんなに限界まで注いでも

せき止める人がいるかぎり周りの人は不幸になる


両手いっぱいになにもかも抱え込んで

何も捨てられない

そんな人

親になれない


何一つ我慢できない弱い人

いつからそんな弱い人になったの


もらう夢ばっかり見て

与えることを忘れた人

そんな人守るために

生きた人生もう要らせない


出会いは人生最大の不幸だったって

4年前の馬鹿なわたしに教えたい

人生の何もかも無駄に失うんだって教えたい

出会いたくなかった

こんな汚れた気持ち知りたくなかった

始まらないなら今すぐ終わってって何度言えばわかるんだろう

その場しのぎの一瞬の気持ちなんて

決意って呼ばない


何の覚悟もなしに

我慢させることばかり考えて

自分勝手なプロポーズソング

知りたくないことが増えただけの

人生と宝物の4年間が無駄になっただけの歌



背中なんてもううんざりって

幸せにしたい意思は

後ろ姿じゃ生まれないって伝えたのは去年

もう消えたい

注いだものを当たり前みたいに馬鹿にしないで


まだ生きなきゃならないなら

人間らしく尊重されて

人として生きたい