眠る時間もない忙しさの中で、
小さな言葉を拾って、はぐれないように
何度もしっかり繋いでくれてた大きい手
隠してるつもりなのに、つまづくと、転ぶ前に大きい腕で支えてくれて
背伸びすると、無理するなって笑われてるみたいで
私のままでいいんだって安心して
生まれてから一度もないくらい安心して全部任せきって
帰って来い、って言ってくれたから
帰りたいって願った。
だから頑張れた。
バッターボックスの背中に、大きな声援ができたらいいって
それだけ願ってた頃があった
夢をとじこめて
みんな分の1でいいって
そんなふうに身動きが取れなくなってる時にも
大きな手で、手招きしてくれて
手を掴んで歩いてくれた
あなたじゃなかったら
私じゃなくても良かったなら、
どんな決意も努力も無かった
初めて見た夢は、今わたしには100全部で
あなたが野球を断ち切った時みたいに
少しずつは、減らせない
ずっと夢に出会わないできた私が
別の新しい何かを見つけるのは難しくて
小さい時から、夢をずっと追い続けて
今も沢山のしたいコトに溢れてるたあなたには
あたりまえのことが、わたしには当たり前じゃないの
全部の目的地があなたで
目的地がなかったら、したいことなんて何があるのかわからない
また明日って引き伸ばして、繰り返して
夜疲れ果てて泣いてる私は
出会った頃のあなたがそうだったみたいに
目的地も環境も試合もなにもかもが変わったことが
まだ受けとめきれないままなんだと思う。休みたい。
今一番必要なのは、
未来でも過去でもないそんな情けない私を
「それでいい」って、自分に言ってあげられること。
「それでいい」って笑ってくれる目。
私にできる全て振り絞って歩いてきて
呆然としてる今の私を否定したら、これまでの努力も全部無駄だったことになる。
迷いや痛みに気がつかないふりして無理して歩いたら、壊れそうで
立ち止まってもそこに答えはないこと知ってても
外側で勝手に回ってる地球に自力で足を踏み入れる気持ちが湧くのを
待たなきゃ壊れそうだった時、あなたもあったでしょ
毎日のちっぽけな出来事を一番に話したい
どんなに沢山の人がいても、男の人に見えるのは一人だけ
でも
だから、もう胸が痛むのが怖い
それが続いたら、心の中のあなたが変わってく
海で小さいスーパーヒーローに守られたあなたが
素直な心の痛みをぶつけたから、その声が仲間に届いて、今が続いてて。
あの時、壊れてしまいそうで苦しんでたもの、
あなたが黙ったままだったら、違う今かもしれない。
わたしも、痛みを閉じ込めたままじゃ
大事なものが壊れてくって
前を向けなくなってる。
失う覚悟で、ぎりぎりで、わかって欲しいって必死。
あなたの目的地が友達で、みんな分の1なら、そばにいたらそこには私は着けない。
離れても着けるのかわからないけど。
約束は何もできないけど100を0にしなきゃ何も変わらない
歩かせるためだけに見せてくれてる夢なら
もうきちんと取り上げてほしい。
お手紙は昔も今も、気持ちのままが届いて欲しくて
書いて消してひっくり返して、2時間3時間はあたりまえで
もうスカスカの頭のひきだし探し回って
小さい旗届いてても、届いてなくても、
その日の一番なんだろうって探して
見つけに行ったり
お料理なら1時間だったり2時間だったりもっとだったり
空を見上げる間もないあなたに、その日一番きれいな空見てほしいって
そんな風に始まって
一番綺麗な空は明け方。
いつ出番が来るか待ってる大きい洗濯かごいっぱいのお菓子
冷蔵庫は食材で満タン
あなたが言葉のストック切れを怖がるみたいに
それでもなにかがいつも足りない気がして
お買い物してると目が呼ばれるのはパンダと黄色
そんな小物が部屋中あふれて
幸せと切なさの思い出ぎっしりのものがあふれるお部屋で
心のままの英語探して30分、1時間
バカみたいでも、私にはバカなことじゃなかった
楽しくて、切なくても幸せな時間だった
少しでもくすっと笑って欲しくて温まって欲しかったはずの場所が
わかって欲しいって、つらい気持ちの置き場に変わってく
どこを歩いても、どんなお天気も季節も、空も、
何度も求めて手を伸ばしてくれてた頃の
思い出が焼き付いてて
薄れてくのが怖くて、なにを止めていいのかわからないまま
慣れて薄れてくだけなら
もう毎日グラウンドに行っちゃいけないし、素振りのバットを離さなきゃいけない。
あなたにとってもう過去なんだったら、迷わないで終われる。
「復活愛だけは越えちゃいけない一線だと思う」
って言ったことがあるの覚えてる?
あなたと出会った頃のその言葉を見て、あなたはそうなんだって思い込んでた。
だから、ただいまって言った頃、
胸がどんなに痛んでも、期待持たないで、なにも求めないでいられてた
それから手を伸ばしてくれるのを見てしまったら、
それより前の、何もいらないって思えてた私は
消えちゃった
夢が見えないふりして、でも身動きとれない苦しさの中では
ただいてくれるのが救いだった
伸ばしてくれる手が幸せでたまらないのに
私はまだ回復期が始まったばかりで、自分が回復してることにも気づいてなくて
身動きが取れなくて、私にはあまりにももったいなくて
ただ居てくれるだけでいいって
あの頃思うしかなかった。
求めてくれたあなたに、何がなんでも絶対に報いたいって必死で歩いた時間は
ただ注げるなにかがあることを幸せって呼べた
それを見たあなたが、ただ居るって言ってくれて
それで自分が何を望んでるのか気がついて
遅すぎて
わかってもらえるかな
背中に笑いかけて、でも返事はない日を続ければ
慣れて薄れてしまうんだろうな‥って不安。
胸の痛さはどんどん増してくのに、存在は慣れて薄れてく。
繰り返すと人って慣れていっちゃうでしょ
私が、あなたが手を指し延ばしてくれるのを
待つようになっちゃったみたいに。
春先に全部打ち明けたのは、私を閉じ込めておける籠を壊して
あなたの未来の気まずさを守れるウソも一緒に失くして、
もがいて泣きながら辿り着こうとしてた去年の目的地には、もう行けないって思ったから。
あなたが幸せ見付けるのを笑って見守れると思ってたら、あの時打ち明けてない。
私そんなに強くない。
本当に、ホントに、ごめんね。
ただ居てくれるために、
あり得ないくらい沢山の優しさを絞り出すようにして
どんなに許してくれてたかわかってる
わかってないって思うかもしれないけどわかってる
求めるのをやめるのは
あなたみたいに、本当に本当に強くて優しい人にしか
できなくて
私はそんな風でいられた時が遠くなってく
夢を見つめれば見つめるほど遠くなる
目的地が正反対
家族も、彼でさえどうして前を見てるのか知ってた3年
誰を傷つけても敵にしてでも、たった一つ守れたらそれでいいって歩いた
もう私じゃなくていいなら、守りたかったものは守れたと思う
後悔なんて無いってまだ今なら言える。
なにもかも、何度もあなたが求めて差し出してくれてた手が
ここまで連れてきてくれたの
過去ならお終いにして、ってお願いしてから
どっちが行き先なのか、正反対の目的地の真ん中でどこへ行っていいかわからない
告白のあとは、終わりか始まりのどっちかだけでしょ
わかってほしい
私一人で見てる夢なら、もう、最後のサイン出して欲しい。
返事がないのか、あなたの「みんなを守る」っていう信念なら、首ふってる
夢を持ったままじゃ、仲間って呼ばれるのは残酷で
できることなら、あなたを安心させられるように
目の届くところで言うとおり歩けたら‥って心の底から思う
できることならそうしたい
でも見たら苦しむものも見えるのわかってるのに見続けてたら、心が潰れる
私は先のこと何も見えてないかもしれない
今の全部が無くなったら、どうするんだろうって思うと怖くてたまらない。
また素直に楽しいって思える日がくるのかもしれないって
心のどこかで思って、一日延ばしにしてても
安心しきっていつも笑ってた頃の私が消えてく。
ただ少しだけ笑ってくれたらそれでいいって思える私に帰れる道があるとしたら
夢を捨てることしかなくて
欲が夢で、その夢が間違ってるなら、
きちんと取り上げてほしいよ
2011/11/24