セレベール ~フレンチ@熱海~ 静岡おいしいもん!!!
木の宮の駅から熱海に下っていく坂道の途中、気を付けていないと通り過ぎてしまいそうな場所に位置している。温泉街に立つリゾートマンションという外観のアズベールホテル。
建物の中に入ると、温泉街であることを忘れてしまうかのようにアロマの香りとともに突如現れるバリ島のようなリゾート空間。
さてさて、このホテルの5階にあるというレストラン セレべールはどんな空間なのかと期待を胸にエレベーターに乗り込んだ。
エレベーターを降りると、そこは雰囲気の良いワインバー。その中を通り抜け階段を下りていくと吹き抜けの天井となったその下、レストランセレベールに辿り着く。
なんとこの吹き抜け、8メートルもあるとのこと。また、テーブルの配置とその間にベールのように流れ落ちているカーテンにより、何組もいるはずのゲストテーブルからそれぞれのゲストが見えないようになっているなど、この配慮にホスピタリティを感じられる。
地元の新鮮なシーフードと野菜をふんだんに使ったヘルシーで体に優しいをコンセプトにしたATAMIフレンチを提案しており、夜のコースは、アズベールディナー\6,500 とセレベールディナー\9,500の2種類。
3,000円の違いは1品、魚料理がつくかどうか。
さて、今回はアズベールディナー\6,500を注文。ここまでの雰囲気が良いだけに、初体験となるATAMIフレンチなるものに必要以上に期待が膨らんでしまう。
まずは、熱海ビールとグラスワインで頂くことのできたキャンティで乾杯。
春の恵み アミューズ
左から牛肉のリエット、ホワイトアスパラガスのムース、カニとポワロのカレー風味。
リエットとは、お肉をペースト状にしたもので、カリカリに焼かれたバゲットとよく合うし、キャンティの選択が間違っていなかったことを証明してくれた。
ホワイトアスパラガスのムース:ムースというよりもアスパラガスを使った茶碗蒸しといった感じ。野菜がこんな素敵な味に変身できるなんて、料理ってすごい。
そして、アミューズの一押し。カニとポワロのカレー風味。細く細く、切るというよりも割いたようなカニとポワロ(洋ネギ)をカレー風味に仕上げてあるのだ。ほんの一口なのだが、程良い加減のカレーとカニとポワロのハーモニーが忘れられない。
ロブスターと春野菜のコンソメジェリーセルクル仕立て
ガラスのお皿の上で涼しげなジェリー仕立てになっているロブスターと春野菜達。サーブされた時に、思わず「キレイ!」と声が出てしまう程。ただし、一度ナイフを入れると、ゴロゴロしたロブスターや野菜が溢れ出し、非常に食べ難い。セルクルから崩さずに飾る技術って、すごいなあと変な所に感心しながら味わってしまった。
こちらは、ロブスターの代替料理、生ハムのサラダ。
オリーブオイルのシンプルな味付けでさっぱりとおいしい。
セレベールの口コミで評価が高かったバゲット。
手前からクルミパン、フランスパン、そして大絶賛のピザパン。
ピザパンとは、ピザのパイの部分だけをふっくら焼き上げたようなパンのこと。モチモチとして何個でもいけてしまう。セレベールに行ったら、このパンだけは外せないという評価は正解である。
3品目は、真鯛・蛸・浅利のタップナードソース パルメザンチーズ添え 海の幸のフラン 菜の花ソースと共に
こちらもわがままを言って小海老を使っているメニューを真鯛に代えてもらったもの。こちらも新鮮な魚介類の味を活かし、味付けは控えめにタップナードソースのみで。ふわふわにローストされた真鯛がおいしかった。
そして右側の緑のカップ。菜の花そのものの色が出ているため、ちょっとひいいてしまうが、このソースの下には、なんとウニのフラン。フランとはプリンのように液体を蒸しあげたもの。簡単にいえば、ウニの茶碗蒸し、菜の花ソース添えと言ったところか。これは難しい。ウニが好きかどうか、そして菜の花というか野菜が好きかどうかで真っ二つに意見が分かれる一品。目で味わうという点から言うと、あの緑色はマイナスか。
メインディッシュ:仔牛のハックブラテン風スパッツル添え
“HACKBRATEN”とは、見てのとおり仔牛のひき肉を使ったハンバーグ。そして、右側にスパッツルというパスタが添えられている。
ハンバーグにナイフを入れると、トロトロのチーズが溢れ出す。手前のやけに黄色が濃いものは何かと給仕に聞いたところ、「チーズです。」と一言。ならばハンバーグにつけて食べるのだろうと試してみると・・・何となんとこの物体の正体は、かぼちゃをマッシュしたもの。チーズ味のハンバーグにあま~いかぼちゃを乗せて食べるという良くわからない状態に。スパッツルというパスタは、モチモチ感がたまらなくおいしかった。
ただし、このメインディッシュ、かなりボリュームがあるうえ、この料理が出てきたことでかなりこの店の評価が下がってしまったような気がする。
おいしいのだけど、フレンチという感じが全くしないのだ。良く言えばイタリアン。もっと言ってしまえば、町の洋食屋さん。これだけ単品で食べたら十分評価できるのだが、これがATAMIフレンチを謳う\6,500のフレンチのコースメニューだと考えると非常にもったいなく感じてしまうのだ。
静岡産春苺のババロア 苺とみかんのスープ仕立て
ババロアの周りの苺とみかんのスープのあまずっぱさがおいしかった。
オーガニックコーヒーとオレンジの砂糖漬け
トータルとしては、頑張っていると思うが事前の調査で得ていた評価とはかなりずれていたように感じる。
シェフの名前が代わっているようなので、その辺による評価の差だろうか。
新鮮なシーフードをコンセプトにするならば、メインも魚料理にするべきなのか、また、ATAMI フレンチを前面に出すのならば、もう一工夫が欲しいところ。
敢えて厳しいことを言うようだが、皆さんの評価が高いだけにより素敵なATAMIフレンチを目指してほしいという希望から総合評価は3点をつけた。
written by
セレベール→閉店しました。
静岡県熱海市咲見町6-1 アズベールホテル&スパ
TEL:0557-86-1551
URL:http://www.azveil.com/
営業時間:11:30~14:30 17:30~22:00
定休日:無休
平均予算:8,000円
総合評価:
味の評価:
雰囲気:
サービス:
コストパフォーマンス:
←どうぞ、よろしく。
WIREDiCONの詳細情報については、こちらのページ
をご覧下さい。
建物の中に入ると、温泉街であることを忘れてしまうかのようにアロマの香りとともに突如現れるバリ島のようなリゾート空間。
さてさて、このホテルの5階にあるというレストラン セレべールはどんな空間なのかと期待を胸にエレベーターに乗り込んだ。
エレベーターを降りると、そこは雰囲気の良いワインバー。その中を通り抜け階段を下りていくと吹き抜けの天井となったその下、レストランセレベールに辿り着く。
なんとこの吹き抜け、8メートルもあるとのこと。また、テーブルの配置とその間にベールのように流れ落ちているカーテンにより、何組もいるはずのゲストテーブルからそれぞれのゲストが見えないようになっているなど、この配慮にホスピタリティを感じられる。
地元の新鮮なシーフードと野菜をふんだんに使ったヘルシーで体に優しいをコンセプトにしたATAMIフレンチを提案しており、夜のコースは、アズベールディナー\6,500 とセレベールディナー\9,500の2種類。
3,000円の違いは1品、魚料理がつくかどうか。
さて、今回はアズベールディナー\6,500を注文。ここまでの雰囲気が良いだけに、初体験となるATAMIフレンチなるものに必要以上に期待が膨らんでしまう。
まずは、熱海ビールとグラスワインで頂くことのできたキャンティで乾杯。
春の恵み アミューズ
左から牛肉のリエット、ホワイトアスパラガスのムース、カニとポワロのカレー風味。
リエットとは、お肉をペースト状にしたもので、カリカリに焼かれたバゲットとよく合うし、キャンティの選択が間違っていなかったことを証明してくれた。
ホワイトアスパラガスのムース:ムースというよりもアスパラガスを使った茶碗蒸しといった感じ。野菜がこんな素敵な味に変身できるなんて、料理ってすごい。
そして、アミューズの一押し。カニとポワロのカレー風味。細く細く、切るというよりも割いたようなカニとポワロ(洋ネギ)をカレー風味に仕上げてあるのだ。ほんの一口なのだが、程良い加減のカレーとカニとポワロのハーモニーが忘れられない。
ロブスターと春野菜のコンソメジェリーセルクル仕立て
ガラスのお皿の上で涼しげなジェリー仕立てになっているロブスターと春野菜達。サーブされた時に、思わず「キレイ!」と声が出てしまう程。ただし、一度ナイフを入れると、ゴロゴロしたロブスターや野菜が溢れ出し、非常に食べ難い。セルクルから崩さずに飾る技術って、すごいなあと変な所に感心しながら味わってしまった。
こちらは、ロブスターの代替料理、生ハムのサラダ。
オリーブオイルのシンプルな味付けでさっぱりとおいしい。
セレベールの口コミで評価が高かったバゲット。
手前からクルミパン、フランスパン、そして大絶賛のピザパン。
ピザパンとは、ピザのパイの部分だけをふっくら焼き上げたようなパンのこと。モチモチとして何個でもいけてしまう。セレベールに行ったら、このパンだけは外せないという評価は正解である。
3品目は、真鯛・蛸・浅利のタップナードソース パルメザンチーズ添え 海の幸のフラン 菜の花ソースと共に
こちらもわがままを言って小海老を使っているメニューを真鯛に代えてもらったもの。こちらも新鮮な魚介類の味を活かし、味付けは控えめにタップナードソースのみで。ふわふわにローストされた真鯛がおいしかった。
そして右側の緑のカップ。菜の花そのものの色が出ているため、ちょっとひいいてしまうが、このソースの下には、なんとウニのフラン。フランとはプリンのように液体を蒸しあげたもの。簡単にいえば、ウニの茶碗蒸し、菜の花ソース添えと言ったところか。これは難しい。ウニが好きかどうか、そして菜の花というか野菜が好きかどうかで真っ二つに意見が分かれる一品。目で味わうという点から言うと、あの緑色はマイナスか。
メインディッシュ:仔牛のハックブラテン風スパッツル添え
“HACKBRATEN”とは、見てのとおり仔牛のひき肉を使ったハンバーグ。そして、右側にスパッツルというパスタが添えられている。
ハンバーグにナイフを入れると、トロトロのチーズが溢れ出す。手前のやけに黄色が濃いものは何かと給仕に聞いたところ、「チーズです。」と一言。ならばハンバーグにつけて食べるのだろうと試してみると・・・何となんとこの物体の正体は、かぼちゃをマッシュしたもの。チーズ味のハンバーグにあま~いかぼちゃを乗せて食べるという良くわからない状態に。スパッツルというパスタは、モチモチ感がたまらなくおいしかった。
ただし、このメインディッシュ、かなりボリュームがあるうえ、この料理が出てきたことでかなりこの店の評価が下がってしまったような気がする。
おいしいのだけど、フレンチという感じが全くしないのだ。良く言えばイタリアン。もっと言ってしまえば、町の洋食屋さん。これだけ単品で食べたら十分評価できるのだが、これがATAMIフレンチを謳う\6,500のフレンチのコースメニューだと考えると非常にもったいなく感じてしまうのだ。
静岡産春苺のババロア 苺とみかんのスープ仕立て
ババロアの周りの苺とみかんのスープのあまずっぱさがおいしかった。
オーガニックコーヒーとオレンジの砂糖漬け
トータルとしては、頑張っていると思うが事前の調査で得ていた評価とはかなりずれていたように感じる。
シェフの名前が代わっているようなので、その辺による評価の差だろうか。
新鮮なシーフードをコンセプトにするならば、メインも魚料理にするべきなのか、また、ATAMI フレンチを前面に出すのならば、もう一工夫が欲しいところ。
敢えて厳しいことを言うようだが、皆さんの評価が高いだけにより素敵なATAMIフレンチを目指してほしいという希望から総合評価は3点をつけた。
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セレベール→閉店しました。
静岡県熱海市咲見町6-1 アズベールホテル&スパ
TEL:0557-86-1551
URL:http://www.azveil.com/
営業時間:11:30~14:30 17:30~22:00
定休日:無休
平均予算:8,000円
総合評価:

味の評価:

雰囲気:

サービス:

コストパフォーマンス:

←どうぞ、よろしく。
