支那そば家 毎度! ~ラーメン@三島~ 静岡おいしいもん!!!
三島大社の脇、三差路がちょうど交わる場所に位置する、支那そば家 毎度!
店の前を通るたびに、入りたい入りたいと思いながらも、場所柄、駐車場があるのかないのかもわからず、なかなか機会に恵まれなかった店だ。
この日は、たまたまポタリングしていたところ、ちょうど夜の営業時間が始まったばかりであったため、入店することができた。この季節、こういう楽しみがあるからポタリングは止められない。ちなみに4台分の駐車場があるようだが、場所はよくわからない。
まずは入ってすぐに食券機で食券を買わなければならない。初めての店で、メニューもわからないため少々まごまごしてしまうが、“醤油”と“潮”の2種類がメイン。席に着いた後、迷うほどのこともないことに気付いた。ただし、“潮”である潮!そんじょそこらの“塩”ではないことへのこだわりが感じられる。
今日は、支那そばの“醤油” と“潮”(各790円)を注文。
店内は10人も入れば満席となるカウンター席のみ。とてもシンプルな作りで、ラーメン屋のわりに女性客が多いことに驚く。
そしてそして、“師匠 佐野実!”という言葉とともに佐野実のポスターが貼られていることに気付いた。
“佐野実”そうあの知る人ぞ知る“佐野実”である!
以前、鵠沼にある佐野実の店、「支那そばや」を訪れたことがあるのだが、あの緊張感と言ったら、私は何のためにこんなに緊張してラーメンを食べなければならないのか???と衝撃を受けた記憶だけが残っている。
ちなみに、おいしかったのかおいしくなかったのか、ラーメンの味は全くと言っていいほど記憶にない。
当時、鵠沼の「支那そばや」は全盛期。開店前から店の前には長蛇の列。そこにメニューを持った店員がお客さんのメニューを聞いて歩く。店の外であるにも拘らず、耳元で囁くような声で。この時点から客の緊張感が増していくのだが、これは序章に過ぎない。この緊張感とは、“あの佐野実のラーメン”を食べることができるのだという期待と全く予想がつかない店内の様子そして“あの佐野実”に怒られずに食べることができるのかという不安感から生まれてくる緊張感なのである。
店内には入ると、客と店員合わせて30人近くがいるにもかかわらず、聞こえるのはラーメンを作る音のみ。ラーメンをすする音さえしない中で、黙々と食べ続ける客。そして苦虫をつぶしたような顔で仁王立ちでラーメンを作る佐野実。
そんな遠い記憶を思い出しながら、ラーメンを作る店主を見ていた。こちらも静かに黙々とラーメン作りに没頭しているようだ。あの佐野実の下で修業をしていたというだけで、ついつい尊敬の眼で見つめてしまう。ラーメンも期待できそうだ。
食材にこだわり続ける師匠の影響なのか、店内には店主のスープや麺へのこだわりが熱く書かれている。
“科学調味料不使用”“素材本来の自然な味を伝えたい”“安心”で“安全”“自家製麺”などなど、このこだわり用からすると、790円という少々割高な感があるラーメンもいたしかたないのかもしれない。
さあ、私が思い出に浸っている間にラーメンが出来上がってきました。
まずは、“潮”ラーメン。
ジャムツダウス岩塩と石垣島の塩で味付けをした魚介系スープ。
とってもさっぱりとしたスープで、ラーメンを食べている感じがしない。
麺は珍しくストレートな細麺で、これまたさっぱりとした麺。
これが女性客が多い理由というところだろうか。ラーメンは食べたいが、ガッツリ、ドッシリとしたラーメンは太りそうだし~美容にも悪そうだし~という女性のみなさんには、ぜひお薦めしたいラーメン。
このジャムツダウス岩塩、モンゴル秘境で採れる岩塩であって、料理用というよりも、塊はオーロラの美しさとコバルトブルーの宇宙エネルギーを放っている“神の塩”と言われ、邪気を払ったりモンゴルの伝統医療で薬として利用されているものだとか。また女性の皆さんが喜びそうな優れた還元力とデトックス力を持ち、エステ業界でも持て囃されているものらしい。
なんか、食べるだけで元気になりそうな、そして美容に良さそうなラーメンである。チャーシューも柔らかくて、これまたコラーゲンがタップリとれそうな美味である。
難を言えば、食べ終わる頃には、少々しょっぱく感じられることか。
さてさて次は、“醤油”ラーメン。
これまたこだわってます。島根の井上醤油、香川のかめびし醤油。
江戸時代から150余年続いている蔵元で、1平方センチに約1億2千万の微生物が住み込んでいる天然酵母醤油、醤油が出来上がるまでに最低でも24ケ月かかるというから、このスープも有り難がって頂かなくては。
かめびし醤油にしても、230種類もの独自の酵母菌が棲みついている蔵とか。実は、宮本輝の“にぎやかな天地”を読んでから、にわか酵母マニアになってしまった私。ラーメンのスープでまさか日本独自の酵母だ、醸造の話に進むとは思っていなかったが、ラーメンに酵母。これはとてもすごいことだと一人興奮してしまった。
と、ここでお味はというと、非常に上品な味に仕上がっている。インパクトは強くないのだが、毎日でも食べたい味である。ラーメンと言いながら、これは十分日本の味である。
この店は、是非、女性に足を運んでもらいたい店である。
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支那そば家 毎度!
静岡県三島市大宮町1-11-1
TEL:055-976-2118
URL: http://www4.tokai.or.jp/ra-men.maido/
営業時間:昼)11:30~14:30 夜)18:00~20:30
定休日:月・火曜日
平均予算:1,000円
総合評価:
味の評価:
雰囲気:
サービス:
コストパフォーマンス:
←どうぞ、よろしく。
WIREDiCONの詳細情報については、こちらのページ
をご覧下さい。
店の前を通るたびに、入りたい入りたいと思いながらも、場所柄、駐車場があるのかないのかもわからず、なかなか機会に恵まれなかった店だ。
この日は、たまたまポタリングしていたところ、ちょうど夜の営業時間が始まったばかりであったため、入店することができた。この季節、こういう楽しみがあるからポタリングは止められない。ちなみに4台分の駐車場があるようだが、場所はよくわからない。
まずは入ってすぐに食券機で食券を買わなければならない。初めての店で、メニューもわからないため少々まごまごしてしまうが、“醤油”と“潮”の2種類がメイン。席に着いた後、迷うほどのこともないことに気付いた。ただし、“潮”である潮!そんじょそこらの“塩”ではないことへのこだわりが感じられる。
今日は、支那そばの“醤油” と“潮”(各790円)を注文。
店内は10人も入れば満席となるカウンター席のみ。とてもシンプルな作りで、ラーメン屋のわりに女性客が多いことに驚く。
そしてそして、“師匠 佐野実!”という言葉とともに佐野実のポスターが貼られていることに気付いた。
“佐野実”そうあの知る人ぞ知る“佐野実”である!
以前、鵠沼にある佐野実の店、「支那そばや」を訪れたことがあるのだが、あの緊張感と言ったら、私は何のためにこんなに緊張してラーメンを食べなければならないのか???と衝撃を受けた記憶だけが残っている。
ちなみに、おいしかったのかおいしくなかったのか、ラーメンの味は全くと言っていいほど記憶にない。
当時、鵠沼の「支那そばや」は全盛期。開店前から店の前には長蛇の列。そこにメニューを持った店員がお客さんのメニューを聞いて歩く。店の外であるにも拘らず、耳元で囁くような声で。この時点から客の緊張感が増していくのだが、これは序章に過ぎない。この緊張感とは、“あの佐野実のラーメン”を食べることができるのだという期待と全く予想がつかない店内の様子そして“あの佐野実”に怒られずに食べることができるのかという不安感から生まれてくる緊張感なのである。
店内には入ると、客と店員合わせて30人近くがいるにもかかわらず、聞こえるのはラーメンを作る音のみ。ラーメンをすする音さえしない中で、黙々と食べ続ける客。そして苦虫をつぶしたような顔で仁王立ちでラーメンを作る佐野実。
そんな遠い記憶を思い出しながら、ラーメンを作る店主を見ていた。こちらも静かに黙々とラーメン作りに没頭しているようだ。あの佐野実の下で修業をしていたというだけで、ついつい尊敬の眼で見つめてしまう。ラーメンも期待できそうだ。
食材にこだわり続ける師匠の影響なのか、店内には店主のスープや麺へのこだわりが熱く書かれている。
“科学調味料不使用”“素材本来の自然な味を伝えたい”“安心”で“安全”“自家製麺”などなど、このこだわり用からすると、790円という少々割高な感があるラーメンもいたしかたないのかもしれない。
さあ、私が思い出に浸っている間にラーメンが出来上がってきました。
まずは、“潮”ラーメン。
ジャムツダウス岩塩と石垣島の塩で味付けをした魚介系スープ。
とってもさっぱりとしたスープで、ラーメンを食べている感じがしない。
麺は珍しくストレートな細麺で、これまたさっぱりとした麺。
これが女性客が多い理由というところだろうか。ラーメンは食べたいが、ガッツリ、ドッシリとしたラーメンは太りそうだし~美容にも悪そうだし~という女性のみなさんには、ぜひお薦めしたいラーメン。
このジャムツダウス岩塩、モンゴル秘境で採れる岩塩であって、料理用というよりも、塊はオーロラの美しさとコバルトブルーの宇宙エネルギーを放っている“神の塩”と言われ、邪気を払ったりモンゴルの伝統医療で薬として利用されているものだとか。また女性の皆さんが喜びそうな優れた還元力とデトックス力を持ち、エステ業界でも持て囃されているものらしい。
なんか、食べるだけで元気になりそうな、そして美容に良さそうなラーメンである。チャーシューも柔らかくて、これまたコラーゲンがタップリとれそうな美味である。
難を言えば、食べ終わる頃には、少々しょっぱく感じられることか。
さてさて次は、“醤油”ラーメン。
これまたこだわってます。島根の井上醤油、香川のかめびし醤油。
江戸時代から150余年続いている蔵元で、1平方センチに約1億2千万の微生物が住み込んでいる天然酵母醤油、醤油が出来上がるまでに最低でも24ケ月かかるというから、このスープも有り難がって頂かなくては。
かめびし醤油にしても、230種類もの独自の酵母菌が棲みついている蔵とか。実は、宮本輝の“にぎやかな天地”を読んでから、にわか酵母マニアになってしまった私。ラーメンのスープでまさか日本独自の酵母だ、醸造の話に進むとは思っていなかったが、ラーメンに酵母。これはとてもすごいことだと一人興奮してしまった。
と、ここでお味はというと、非常に上品な味に仕上がっている。インパクトは強くないのだが、毎日でも食べたい味である。ラーメンと言いながら、これは十分日本の味である。
この店は、是非、女性に足を運んでもらいたい店である。
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支那そば家 毎度!
静岡県三島市大宮町1-11-1
TEL:055-976-2118
URL: http://www4.tokai.or.jp/ra-men.maido/
営業時間:昼)11:30~14:30 夜)18:00~20:30
定休日:月・火曜日
平均予算:1,000円
総合評価:

味の評価:

雰囲気:

サービス:

コストパフォーマンス:

←どうぞ、よろしく。
