OPERA オペラ ~フレンチ@沼津~ 静岡おいしいもん!!! | 静岡おいしいもん!!!三島グルメツアー
2008年05月16日

OPERA オペラ ~フレンチ@沼津~ 静岡おいしいもん!!!

テーマ:フレンチ
OPERAは東急ホテル隣のマンションの1階に位置するフレンチレストラン兼ワインバーである。マンションの外観に馴染んだシックで控えめな外観で、店内はブラインドで隠れているためちょっと見ではフレンチレストランがあるとは気づかないかもしれない。

16.外観
16.看板

お店の側まで行くと、エントランスで待っていたギャルソン(ただし女性)が出迎えてくれた。
沼津駅から歩いていける距離だが、車で行く場合はお店に駐車場がないため東急ホテルの駐車場を使うことになる。コースを食べた場合は1,000円程度みておいたほうがいい。
16.店内
店内はカウンター席が8席、4人テーブル席が3つの20席で、広くはないが静かに落ち着いてフレンチを楽しむにはちょうどよい広さだ。内装は、黒色の繊維質の内壁やベージュ色のシンプルな椅子、店内を暖かく照らす1列に整列した小さなスポットライトなど、シックで落ち着いついている。その一方で、カウンター席に飾られた大きく存在感のある姫水木が店内を鮮やかに彩っている。外界からは木製のブラインドによって閉じられているが、ときおり流れる車のヘッドライトをわずかに感じることができる。都会的な雰囲気だ。

店内を見回してみると、カウンターでは常連客らしきカップルがギャルソンとブドウの産地の話で盛り上がっており、隣のテーブル席では女性客二人が旅行話に夢中になっている。バックには控えめなジャズピアノが流れ、どこかサタデー・ウェイティング・バー「アヴァンティ」の空気を感じる。思わず彼らの会話に聴き耳を立ててしまいそうだ。

ワインリストはない。好みをギャルソンにオーダーする方式だ。個人的にはずらっと並んだリストからひとつ選ぶよりもこの方式のほうがシンプルで好きだ。お店のセンスがわかるし、新しいワインとの出会いも期待できる。何よりそんなに詳しくない。ただ、クレジットカードが使えないため、渋くて重いものを、なんて頼んでしまったときは支払いのときドキドキだろう。


メニューには日替わりのグラスワインが準備されており、今回はその白ワインを頼む。辛口かフルーティかの好みを尋ねられたので辛口をオーダーする。甘いワインは、食後でいい。


やってきたワインは、さっぱりとした辛口で口当たりがなかなかよい。ニュージーランドのソーベニヨンの典型的な味わいがあり、ハーブのような青っぽいものをイメージさせ、グレープフルーツのような甘みがある。とギャルソンが説明してくれたので、そのつもりで飲んでみると不思議とそんな気がしてくる。


コースメニューは、スタンダードのAコース(4,725円)とそれより品数が多いBコース(6,300円)のほか、お得なお試しコース(5,500円)と特別な日のためのスペシャルコース(10,000円)が準備される。アラカルトもあるが、これは21:00以降よりオーダー可能のようだ。今回は、お試しコースをオーダーした。

16.アスパラ
ホワイトアスパラと生ハム

とても長く、太いしっかりとしたホワイトアスパラの上に生ハムが添えられている。ホワイトアスパラは20cm以上はありそうだ。あらかじめ4箇所にナイフが入れられていて、一口サイズで食べられる。これは、歯ごたえがある。アスパラ特有の頼りなさはなく、サクサクというよりザクザクといった感じだ。タルタルソースもしつこくなく上品な味でアスパラとの相性もよい。生ハムといっしょに食べると、アスパラのしっかりとした歯ごたえを生ハムのうすい塩味で楽しむことができる。



16.ジュレ
16.ジュレ2
オマール海老のコンソメジュレとカリフラワーのムース

デザートかと思ってしまうほど美しく盛り付けられた一品。
カリフラワーのムースの上にオマール海老のコンソメジュレが載り、その中央にキャビアがちょこんと飾られる。食べてみると、まずオマール海老の香りが口の中に広がってくる。味覚と嗅覚が完全に海老に支配される感覚だ。そして、その濃厚なオマール海老をコンソメジュレとカリフラワーのクリーミーなムースがオブラートに包み込む。決して単品だけでは表現できない味、完璧なハーモニーだ。「幸せ」を感じさせてくれるフレンチの業を思い知った一品である。

Scene 1.
一人の男性客が入ってくる。ビジネスマン風の容貌で、年齢は30代後半から40代前半のいったところか。カウンターに座り、ギャルソンとワインの薀蓄話やオードブルの素材の話を楽しんでいる。その仕草からかなりワインに通じているように見える。そして、本人もそのことをよくわかっているようだ。以後、この男をキザ男と呼ぶ。

16.テリーヌ
パテ ド カンパーニュ(田舎風テリーヌ)

すり潰された豚のホホ肉、背脂、レバーにクルミとバジルを使用したテリーヌ。
最初はなんとなくコンビーフのような印象を受けたが、クルミの歯ざわりやパセリの香りに特徴がある。ただ背脂たっぷりでちょっとオイリー。そして、レバー。実はこれがかなり苦手。
口直しにピクルスをつまんでみたり赤キャベツを食べてみるが、それでもやっぱりレバーは駄目。お連れの師匠方は崩れやすいテリーヌをナイフとフォークを器用に使っておいしそうに召し上がっている。きっとレバーが大丈夫な人は問題なく楽しめる味なのだろう。

しかし、写真の通り少々ボリュームが多いようで、ここでまたワインを注文することに決める。今回は、渋くて重い赤ワインをオーダーする。値段は心配だが、これでレバーも食べられるはず。

16.ワイン

ボルドー カベルネ・ソーヴィニヨン

フランスボルドーのカベルネ・ソーヴィニョン
期待していた通り香り高く、渋みがあってかなり重い。そして後味も深い。不思議なもので、ワインといっしょだと赤キャベツもおいしく感じる。テリーヌの方は完食までは出来なかったが、それなりに料理として楽しむことが出来た。ワインを飲むことを前提とした一品だったように思う。

Scene 2.
男性客がもう一人、店内に入ってくる。体格のよい50代の男性だ。(以下、五十男)ギャルソンに軽く挨拶をし、勝手を知った感じで自ら上着をクロークにかけている。常連客のようだ。カウンターは8席あり、キザ男以外にお客はいないのだが、なぜかギャルソンはそのキザ男の隣の席に彼をエスコートする。カウンターの中央に面識のない男性が二人並ぶ奇妙な光景になる。お互い擬古地なさそうだ。

16.ヒラメ

ヒラメのポアレ

青野菜の香りがするとてもさっぱりとした野菜のソースが印象的で、あっさりとヒラメの味を際立てている。
先ほどの料理が少しオイリーだっただけに、このさっぱり感がうれしい。バランスが考えられたメニュー構成だ。ヒラメも素材選びがいいのか焼き方がいいのか、ふっくらとしている。さらにその下にはサツマイモが隠れており、これが甘くてとてもおいしい。完食。これは、ぺロッと頂けた。


Scene 3.
キザ男が頻繁に席を立つようになる。お店のパンフレットを眺めにいったり、トイレに行ったりと落ち着かない。ポーズを決めながらワインを飲む仕草は変わらないが、口数は先ほどよりも明らかに少ない。ギャルソンの狙いがそれであったなら、ひとまず成功と言えるだろう。隣の五十男は淡々とワインを飲んでいる。

16.肉
和牛ホホ肉の赤ワイン煮込み

きた。フレンチの王道にして定番中の定番
和牛はとても柔らかく力を入れなくてもナイフがスッと入る。口の中ではほんのりとした赤ワインの風味とともにとろけていく。この料理が好きな人は十分満足できると思う。個人的にはさっぱりとしたフレンチが好みなので少し残念だが、今回はお得なお試しコースなのでここは我慢する。
でも、赤ワインをジャブジャブ入れて肉を煮込むのって、靴をシャンパンで磨く高級靴ブランド「ベルルッティ」のセンスに似てちょっとあれな気がする。
付け合せのにんじんはカレー味がしておいしかった。

Scene 4.
中年の女性客が一人入ってくる。五十男が気さくに話しかけ、女性客はその隣に腰掛ける。どうやら顔見知りのようだ。二人で楽しそうに会話を始める。一方で、キザ男のテンションはさらに下がる。じっと、店内の空気を眺めている。

デザート
食後のデザートは2種類の中から選べる。また、デザートの代わりに10種類程度準備されるチーズの中から2種類を選ぶことも出来る。今回はちょうど3人だったので、それぞれ別のものを頼むことにした。
16.いちご

バジルのブランマンジェ 
苺のスープと牛乳のソルベ添え


苺のスープとバジルの香りが個性的で、互いに独立しながらも調和してブランマンジェの濃厚な甘みを爽やかにひきたてている。お連れの師匠方のご感想は「目から鱗の一品」とのこと。





16.りんご
温かいリンゴのタルト ハチミツのアイス添え

タルト生地は程好くサクサクした食感と中のしっとりと温かいリンゴのほどよい甘さのアンサンブルが楽しめる一品。








16.チーズ
16.チーズ2

チーズ

レバーが食べられなかったことを考慮してくれたのか、本来なら2種類のところを3種類選ばせてくれた。
チーズはそれほど詳しくなかったのでギャルソンにお奨めを聞きながら選択した。
(写真右の、左からシャビレザン、モンブリアック、ブルーチーズ)

ⅰ. シャビレザン
 まずはギャルソン一押しのヤギのチーズ「シャビレザン」に挑戦。
これは、震える。強烈な独特の酸味が舌、鼻を刺激し、これまでに感じたことのない衝撃が口から体全体に走る。熟成というより、完全に腐りきっているという表現の方が適切である。口の中に充満する強烈なすっぱい後味とニオイをワインで飲み込み一息つく。これは、子供には食べさせない方がいい。
しかし、味覚というのは不思議なもので、モンブリアック、ブルーチーズを食べたあとにまたシャビレザンを食べると、これがなぜか意外とおいしく感じる。そしてこの刺激的な味が癖になってきて、結局最初になくなったのはこれだった。チーズにはまっていく人の気持ちが少しわかった気がする。

ⅱ. モンブリアック
 非常にマイルドで食べやすいブルーチーズである。ブルーチーズっぽいツンっとした感じはなく、クセもなくクリーミーで優しい口当たりがする。後で調べたところ、まだ非常に新しく、ブルーチーズ入門用として重宝されているらしい。

ⅲ. ブルーチーズ 
 典型的なブルーチーズ。塩辛く、ハチミツをつけて頂くとまろやかな風味に変わる。ブルーチーズというとクセがあり好き嫌いが別れるという印象があるが、シャビレザンの後に食べるとなにか何か物足りない感じがする。味覚が、ちょっとおかしくなっているのかもしれない。

Scene 5.
シャビレザンの強烈な個性に対する興奮から冷めたとき、店内の雰囲気がガラッと変わっているのに気づく。
先ほどまでの落ち着いた雰囲気は完全に影を潜め、カウンターの男女が完全に出来上がっていて店内がスナック状態になっている。
先ほどまで細やかにサービスしてくれたあの穏やかなギャルソンも酔っ払った五十男の与太話を笑顔で軽くいなすスナックのママ役を演じている。
このような雰囲気のなか、キース・ジャレットのハイテンションな即興プレイがなんとも悲しく店内で響き続けている

OPERAは、フレンチの「王道」と「モダン」の料理をバランスよく提供してくれる名店であった。
特においしかったのは海老のオードブルで、これは非常に完成度の高い一品だった。また、初めて食べた刺激的な山羊のチーズは今後も忘れらない味になるだろう。ワインバーを兼ねているため、気心が知れた仲でなければ場合によっては少し気まずい空気になるかもしれないが、バーの雰囲気の中でフレンチを楽しみたい方には逆にお奨めできるお店である。

written by
m3

OPERA オペラ
静岡県沼津市上土町100-1 ナティマンション1F
TEL:055-951-3878
URL:http://www.opera20061207.com
営業時間:夜)18:00 ~ 24:00 (L.O.平日23:30,日曜 21:00)アラカルトは21:00より注文可
定休日:月曜日(祭日営業、翌火曜休)
平均予算:夜)7,000円
総合評価:star4
味の評価:star4
雰囲気:star4
サービス:star4
コストパフォーマンス:star4

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