ガーデンバサラ ~懐石@長泉~ 静岡おいしいもん!!! | 静岡おいしいもん!!!三島グルメツアー
2008年04月22日

ガーデンバサラ ~懐石@長泉~ 静岡おいしいもん!!!

テーマ:鮨・懐石
日本料理の有名店「青柳」の店主、小山裕久氏がプロデュースした懐石料理のお店。クレマチスの丘に2004年7月に併設された。先日発売のミシュランガイド東京で3つ星を獲得した銀座「かんだ」神田裕行氏も徳島「青柳」の出身で、赤坂「日本料理basara」でも腕を振るっていたというから期待できる。

ネットでの評判を見てみると、同じくクレマチス丘に併設されているイタリアンレストラン「マンジャペッシェ」の予約を取れずに入ったというレビュアーが目立つ。しかもランチが圧倒的に多くディナーはほとんどない。ふむふむ、コストパフォーマンスもあまりよくない、ですか。絵の具のパレットの上に複数のデザートを並べた「デザートパレット」が好評のようだ。

実際、当日の昼過ぎにディナーの予約をしたときもあっさりとれたので、やはり超人気店というわけではないようだ。懐石料理という性質、平日ということを考えればごく普通のことかもしれないが。以前、「超」人気店の「マンジャペッシェ」に行ったときも貸しきり状態であったし、このあたりは運次第ということもあるだろう。

さて、今回の指令の調査ポイントは“「青柳」の味を調査せよ“、か。なんと大雑把な。まったくポイントになってないじゃないか。まぁ、いい。ホームページには「静岡の食材をふんだんにつかって作る新しい日本料理」
とある。きっとメニューは季節ごとに変わるのだろう。仕方ない。出たとこ勝負でいこうじゃないか。
36.外観
店内は天井が高く開放感がある。入って直ぐに目に付く大きな竈、和紙が使われたやさしい照明やその光に照らされる和小物のひとつひとつ、さらには静かに流れるジャズのBGMが「和モダン」
という空間を紡ぎ出している。先客はなかったが、20時頃からお客が入り始める。セパレートがあるため客層は確認しずらかったが、逆に落ち着いて食事ができる空間作りが出来ているということだろう。昼間ならクレマチスの丘の庭園を眺めながら食事を楽しむことも出来るようだ。ちなみにトイレは広くて綺麗だが男女共用。

メニューリストにはお酒と焼酎のほか、ワインリストも準備される。酒好きの私の注目は、静岡の人気銘柄である磯自慢による庭園バサラ専用酒「駿風」。あいにく運転があったので今回は断念したが、次回行くときは是非飲んでみたい一品である。そのほか、徳島を代表する特産品であるスダチを使用した「すだち酎」は、このお店が「青柳」の派生であることを感じさせる。

メニューリストの写真を取っているとスタッフの方に声をかけられる。なんとメニューを全てコピーしてくれるという。なんと心細やかなサービス。その後、ひとしきりメニューを眺め、給仕を呼びオーダーを告げる。
「すいません。えっと、お茶、下さい」

予算の都合なので仕方ないと自分に言い聞かせるが、やはり少し後ろめたさは残る。頂いたお茶はほうじ茶で、食事との相性もよい。食事中、頃合を見て給仕がほうじ茶を注いでくれるのだが、このとき残っていたお茶は建水(けんすい)に捨て、新しくお茶を注いでくれる。小さなことではあるが、お茶のこころである「おもてなし」が具現化されたサービスに好感を覚える。

36.ほうじ茶

ディナーは雪(7,000円)月(10,000円)花(13,000円)の3コースから選べる。とホームページには書いてあるが、提示されたメニューは雪と月のみ。少し不思議に思ったが、今回はあらかじめ雪コースを選択することを決めていたのでおとなしく雪コースを注文する。雪が舞う中をドライブした彼女の横顔が頭をよぎったから、というわけではない。予算の都合だ。
注文の際、苦手な食材がないかを質問される。これもまた「おもてなし」のこころか。
料理の説明と感想は以下の通り。



36.スープ

・さくらえびのスープ
えびの殻と桜えびでだしをとったスープの上に青のりが載っている。さらりとした優しい味で飲みやすい。








36.車八寸
・車八寸
①蟹酢ゼリー
 下から、鳴門のわかめ、ズワイガニ、酢ゼリーを重ね上げ、最後にスダチが載る。箸でかき混ぜると酢ゼリーが全体に浸透し姿を消す。食べてみればお酢の加減は丁度よく、ダシもよく効いていておいしい。
②百年玉子
 ピータンにゆり根を加え、しょうゆと吟醸酒で味付けしたもの。珍味である。思ったより臭みがなく、ピータンは苦手という人でも違和感なく楽しめる味だ。
③和牛しぐれ煮
 上等な和牛をやわらかく煮込んでいる。まぁ、普通。
④いわし唐煮、菜の花昆布〆、梅麩
 いわしは少し塩辛く、お酒が飲めない今日はごはんが欲しくなる。菜の花昆布〆は昆布の締めが足りないのか、少し物足りない。

36.お造り

・お造り(よこわ、やりいか)

よこわとは、マグロの子供のことだそうだ。普通のマグロに比べると脂身が少なくあっさりとしている。やわらかく、少しシャキシャキ?した食感で食べやすい。普通にわさび醤油で食べるのもいいが、横に添えられた吟醸酒と和えた焼き海苔といっしょに食べると、魚と海苔と酒との見事なハーモニーによって第3の味を楽しめる。






36.サバズシ

・一口(サバ寿し)

サバ寿しは普通であるが、添え野菜の近江大根のつけものが実においしい。大根本来の味がして、歯ごたえもよく、しょうゆの染み具合も申し分ない。








36.焼き物

・焼き物(鰆炭火焼)

鰆の炭火焼。鰆の身はとても柔らかく皮はかりっと焼けている。一体どうやったらこんな柔らかく焼けるのだろうか。皮には細かく包丁が入れてあり、職人の技もうかがえる。塩で味付けされた鰆はそのまま食べても十分おいしいが、酸味の効いたマスタードとワカメとを混ぜ合わせたソースをかけて食べるとまた違った味わいを楽しめる。少しスパイシーなソースなので、この辺はお好みで、ということになるだろう。添え野菜のれんこんが山椒風味なのは懐石料理ならでは。こういう味付け、私は好きだ。
非常においしい鰆ではあるが、写真のようにかなりのボリュームがあるので、女性の方には少し多く感じるかもしれない。

36.温物

・温物(野菜炊合わせ)

蓋を開けると山椒のツンとした香りが広がる。中身は竹の子、ふき、京大根、みぶな(おかひじき?)といったところか。竹の子からは、コーンのような新しい竹の子特有の甘い香りがする。奥に隠れていたさといもを食べるとこれが予想外に甘く、実はえびいもであると気づく。柔らかくておいしい。ふきもサクサクで、全体にダシがよく効いたいい味だ。きたるべき春を思わせる一品である。





36.お食事

・お食事(桜えび炊込みご飯、香の物、赤出汁)

柚子と桜えびの香りのする炊き込みご飯。桜えびを素揚げし、ごはんが6割炊けたところで入れ、いっしょに炊き込むことで生臭さをなくすという。桜えびの風味とカリカリ感、竈で炊かれたふっくらご飯、そして、ほのかに香る柚子の香りが見事に調和している。これはお見事。

食事が終わり、いよいよお楽しみのデザートタイムである。口直しに緑茶が出された。ほうじ茶ではお茶の心の「おもてなし」が感じられたが、緑茶は少し熱くて、薄くて、香りもなかった。せっかくのお楽しみへの期待が高まる瞬間なのに残念だ。



36.水菓子

・水菓子(パレットデザート)

パパイヤのアングレーズ・ソースかけ(上)、抹茶のシャーベット(右上)、わらびもち(右下)、あんみつ(下)、和三盆を使ったソフトクリーム(左下)、イチゴの大福(左上)、昔プリン(中央)

巷で評判のパレットデザート。実際の水彩絵の具で使用するパレット上に7種類のデザートが綺麗に並ぶ。たくさんのデザートを楽しみたいという人にはうれしい一品だろう。あるいはデザートだけを目的にきた人は多くのレビュアーのように楽しめるだろう。しかし、コース料理の最後に出てくるデザートとしてはいささか量が多すぎる気がする(別腹の人は関係ない?)。それから、質素さを美徳とする懐石料理なので華美な装飾は不要だろうが、デザート単品としてももう少し工夫が欲しい。個人的には、1品、2品でいいので、「和モダン」というコンセプトを感じさせる、手の込んだ質感の高いデザートを提供して欲しかった。あと、デザートは量が多いので同時にコーヒーを注文したほうがよいだろう。(残念ながらコースにコーヒーはついていない)

今回調査したガーデンバサラは、料理、サービス、雰囲気ともに高級店レベルと評価できる。料理は、静岡、徳島、京都の旬の食材をバランスよく使用し、風味付けにスダチが要所に散りばめられる「青柳」の味を楽しめた。特に前菜にはかなり満足することができた。しかし、少し辛口になってしまうが、ほかの料理は繊細さがもう一歩足りなかった印象が残った。

サービスはきめ細かく、料理の説明はもちろんメニュー毎に丁寧にしてくれた。ただし、食材に関する質問の対応に少し違和感があったので評価は4点とした。コストパフォーマンスという面では、7000円という価格は少し割高に感じる人の方が多いかもしれない。実際、ネットのレビューでもそういう声が多いが、質素を美徳とする懐石料理という性質、店の雰囲気やサービスを考えれば、ちょうどよい価格だったように思う。

written by
m3

ガーデンバサラ→閉店しました。
静岡県長泉町クレマチスの丘(スルガ平)347-1
TEL:055-989-8778
URL:http://www.clematis-no-oka.co.jp/012_shisetsu/100_basara/100_top.html
営業時間:昼11:00~15:00 (ラストオーダー 14:30) 夜)17:30~22:00 (ラストオーダー 21:00)
定休日:水曜日 (水曜日が祝日の場合は翌日)
平均予算:昼)4,650円 夜)10,000円
総合評価:star4
味の評価:star3
雰囲気:star5
サービス:star4
コストパフォーマンス:star3

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