午後のお休みの日。
夕方5時くらいでしたが、急に善光寺を上から眺めたい!!
だなんて思ってしまい、急かされるように「往生寺」に行ってきました。
往生寺は善光寺の西に位置する浄土宗のお寺。
ここは刈萱上人(等阿法師)が開いた寺で 別名、「かるかや堂」とも言われています。
お寺に行くまでがとにかく大変です。
かなり急な斜面を登ります。
写真左の塀のつくりを見ればいかに急な坂かわかると思います。
ここを自転車で登ってやったぜぇ~。
4回も足着いてくやしいぜぇ~。
ほんでもって寺の上にある墓地からの眺めがこちら。

真ん中に見える緑の所が善光寺です。
夕方だから薄暗いですけど。
長野のまちの奥にはぐるっとまちを囲むように山が並んでいます。
春に来るとまだ白い山が青空に映えて綺麗かもしれませんね。
続けてもう少し北の方に行ってみました。
すると、ぼけ封じ・・・と書かれた、「霊山寺」に到着。
そしてぼけ封じより気になったのが「上杉謙信の物見岩」。
川中島合戦の下り、上杉謙信が物見をした場所といわれ、
真正面に武田軍の松代を始め、善光寺平が一望できる長野市の名所となっています。
ってなことで、はてはて、どんなもんなんやろ?なんて思ってしまい、
猿並みに高いところが好きなバカはとりあえず行ってみることに。
霊山寺の間を通って進むと墓地があり、
その奥に登山道が延びていました。
ボロボロになった旗がちょっと不気味ですが、
お遍路の山道と思えば別になんとも感じませんね。ふふ~んっと。
3分ほどで「岩井観音堂」ってとこに到着。
大きな岩の壁に祠があるところで、どうやらこの岩の上が物見岩の場所のよう。
ここは天長7年(830年)弘法大師が苦行をした場所なんだそうです。
今は奥に観世音菩薩様が安置されています。
岩肌は長野県警山岳救助隊をはじめロッククライマーの練習場ともなっていて、注意書きがあるのとともに、壁面には金具が取り付けられていました。登ってみたい。
そっからさらに岩の上へ向けて歩くこと数分。
思ったより簡単に到着しました。

ほほーう。
これですかね!
この突き出た岩ですかねぇ!!
たくさんの人が登っているらしく、
岩の割れ目が丸くなっています。
同じように隙間に手を入れ、岩の上に登ります。
う~~~む!
この眺めは気持ちいいな!!
遮るものもないし、正面に善光寺も見えます。

830年の長野はもっと緑が多かったのかもしれませんが、
往生寺からの眺め同様、奥には山が連なり、壮大な景色が楽しめました。
7世紀後半にはかなり大きなお堂があったとされる善光寺ですから、
上杉謙信もきっと昔の善光寺をここから眺めたことでしょう。
善光寺のまわりに街灯が灯り始める頃、
急な坂を下って眼下に見えた善光寺に戻ってきました。
途中には朝5時から坐禅が組めるお寺、「活禅寺」もあります。
そんなこんなで夕方から思い立った善光寺絶景スポットめぐり。
新たな道も分かったし、楽しい夕暮れと相成りました。
