コラムニストの尾藤克之です。
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『3時間で身につくClaude活用術』 (WAVE出版)
敗れた経営者が「捲土重来を期す」と語るとき、その言葉には再起への決意が込められている。
「捲土重来」は一度敗れた者が勢いを盛り返して再挑戦することで、読み方は「けんどちょうらい」または「けんどじゅうらい」、どちらも辞書に掲載されている正解だ。
中国唐代の詩人・杜牧の詩「題烏江亭」が出典で、楚漢戦争で敗れた項羽がもし再起していれば、という仮定の詩句に由来する。
「捲土」は土を巻き上げるほどの勢い、「重来」は再び来ること。同義は「臥薪嘗胆」「七転八起」「再起」「リベンジ」「リターンマッチ」など。
対義語は「断念」「敗退」「諦観」「退場」など。スポーツやビジネスでの再挑戦を象徴する四字熟語で、落選した政治家や敗戦投手に対するエールとしてもよく使われる。
杜牧の詩は項羽の自害した烏江を訪れて詠まれたもの。「江東の子弟才俊多し、捲土重来未だ知るべからず」が原典である。もし項羽が江東に戻り再起を期していれば、勝敗はまだ分からなかった、という後世の仮定だ。
歴史の「もしも」を詠んだ詩から生まれた四字熟語というロマンを持つ。選挙落選、起業失敗、競技敗退などの場面で再起を誓う言葉として現代も生きている。歴史の重みを背負った再挑戦の宣言である。
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