さて、イーハトーボの劇列車トークショー 男性オンリーの開催
”賢治ワールドの住人たち”
参加は、賢治役:井上芳雄くん、熊野甚吉役:田村勝彦さん
熊撃ちの十三郎役:土屋良太さん、山男役:小椋毅さん、車掌役:みのすけさん
賢治父役、伊藤義一郎役;辻萬長
司会は、こまつ座社長 井上麻矢さん。

今回は、座席を二人がけの列車座席を使用してのトークショー。
前回のパイプ椅子よりいいと思います。

男性オンリーなので、皆さん私服での登場。
席順は、小椋さん・田村さん、芳雄くん・辻さん、みのすけさん・土屋さん
という区分けでしたが、田村さんと芳雄くんの服装がお揃いという感じで、
芳雄くんより、”服がカブってます”とご挨拶が。。。

鵜山さんの演出については、言っていることが分からないと聞いて
いたが、実際にやってみせてくれたりするし、あと大演出家なのに、
非常にフランクな人で、蜷川さんとは違うと、、、おっしゃてました。

次回作が、蜷川作品の芳雄くんは、苦笑いでした。。。

辻さんは、鵜山さんは、役者に駄目だしするのは、失礼にあたると
思っていて、抽象的に説明して、役者自信に気づかせるタイプだけど、
末尾が小さくなるので、何いってるのか分からない。
鵜山さんはカンツォーネを歌うので、大きな声がでるのに、
しゃべるときは、はっきりしないと言ってました。

小椋さんと土屋さんは、場を持ち上げるタイプのキャラクターだから、
二人で話し合ってキャラクター色を出しているし、毎日違う感じで
やっているそうですが、土屋さんは、アドリブを打診したら、”NG”
だったそうです。

辻さんが、芳雄くんについて”若いのに、非常に柔軟に芝居を受けてくれるから、
やりやすい”とおっしゃてましたね。
芝居では、初共演で、オーチャードホールで一緒に歌ったことがあると
言ってましたね。二人は、親子みたいいで、微笑ましかったですね。
あのコンサートのとき、辻さんが”初めてこんなホールで歌った”と喜んで
いたのを思い出しますね。。。。

芳雄くんは、”辻さんの芝居が、きっちり決めこんでくるところと、
いろいろ変えてくるところがあって、それについていこうと必死で、
辻さんに迷惑だけはかけないようにしよう”と思ってるそうです。

みのすけさんより、渡辺えりさんが観劇された際に、全体に駄目だしを
されたそうで(ちなみに、土屋さんの奥様ですよ。)
その理由が”魂の触れ合い描いて欲しい”といわれたそうで、
全員の芝居が変わったから、今後のも芳雄くんの演技が変わっていくと
またそれを受けて全体が変わるのでは。。。と言っていたら、

辻さんより、鵜山さんの指示で明日から、演出が変わるというのを
暴露されていて、それを受けて芳雄くんより、”ガラリと変わります”
との事です。

長丁場の演目なので、今後の見所という題目では、辻さんより
”(芳雄くんとのシーンでは)芳雄の芝居が変わってきたら、
どう受け止めようか、それを受けて自分の芝居も変わっていくと
思う”とおっしゃてましたね。

今回のカンパニーってなんか暖かいなと思いましたね。

トークショーと関係ないけど、ひとつだけ懺悔します。
会社帰りだから、やっぱり途中睡魔にやられました。。。。ごめんなさい。



今回の”イーハトーボの劇列車”トークショー盛りだくさん開催してくれまして、
その戦法にまんまと載せられて、チケット増やしましたよ。

唯一の祝日開催分が、本日の”賢治を見守る女性たち”
参加者は、演出の鵜山さん、母親やくの木野 花さん、
妹役の大和田 美帆さん、そして賢治役の井上 芳雄くん。
司会は、こまつ座社長 井上麻矢さん。

最初は、賢治の女性に対する考えなんかを、鵜山さんが、
”母であり、恋人であり、妹でありというなんか欲張りな
感じだったのでは、”という説明だったのですが、

途中から、稽古場の話になり、芳雄くんより、
”鵜山さんの演出は説明がわかりにくい場合もあるけど、
木野さんは、それを突っ込みしているが多々あった”
というくだりから、鵜山さんVS役者というトークになり、

その展開が井上麻矢さんも気に入ってくれて、
鵜山演出についてと題目が変更になっておりました。

鵜山さんは、事前にかなり決め込むタイプではなく、
現場で煌きをまず口に出してみるタイプらしく、
木野さんは、分からないままだと出来ないから、説明を
求めるが、聞くほどの意味が無い場合もあったと切り捨ててましたね。

大和田美帆ちゃんは、途中から、こまつ座のファンで、芳雄くんが
ロマンスに出るって聞いたときに、”どうやったら、こまつ座の芝居に
出れるのか?”という話になって、芳雄くん言うとおりにしたら、
実際に出れたと喜んでましたね。。。。そんな秘策があるとはねぇ。。

芳雄くんと鵜山さんお二人とも妹がいるが、絶対に結婚したいとは
思わないという点では、同じ意見で(逆に思っていると問題ですが、、、)

でも、賢治にとっては、唯一の理解者だったから、やはりその人が
亡くなってしまったのは、かなりのショックだったろうと思うと
話しておりましたね。

私も兄がいますが、はっきり言って仲が良いとは言えないので、
この兄妹のシーンは、微笑ましいですよ。



さて、今回は、3列目で観劇してきた、イーハトーボの劇列車。

しかしながら、舞台上に盆が(しかもそれが、斜めっている八百屋盆状態?)
あるため、かなり見づらかったです。

他のキャストの印象を

こまつ座の顔ともいれる”辻 萬長”さんは、賢治と真逆の父親と
賢治を東京まで尾行する花巻の刑事役で、素晴らしいの一言ですね。

私が今回一番お気に入りの役は、三菱商事のハイテンション社員
福地大一郎。 米の仲買商の父親の元で育っていて、お金には困らないタイプ。
賢治と違うのは、前向きな性格で、自分の考えに異常な自信を持っていて、
まわりが見えない。、。。。。

なぜか、賢治の妹のトシ子のことが気に入って、賢治の東京上京を援助すると
言い出す。
最後には、賢治の毒舌に舌をまいて、出て行ってしまうが、なんと12年後に
意外な再開を果たす。

賢治と金持ちのボンボンというところは、一緒ですが、
だいぶタイプの違う二人のやりとりは、痛快ですよ。

今回のお芝居で一番すきなのが、この大一郎と賢治のシーン。

ストーリー的に大事かどうかは置いておいて、好きですね。

その他、宮沢賢治の童話から飛び出してきて、キャラクター
たちがいて、山男、熊うちの十三郎、銀河鉄道の車掌(999の方では
ありませんよ)みなさん、いい味だしてます。

車掌役の、みのすけさん。 ナイロンや他のお芝居で数回拝見してますが、
飄々としたところが、持ち味ですよね。
どーでもいいけど、あの時代の車掌さんって、ずっと汽車に乗りっぱなし
だから、大変な仕事だけど、実際に上野まで勤務なのかしら?

そういえば、私が以前サザンシアターと、紀伊国屋ホールを間違えた
鴻上さんの”トランス”という芝居に出ていて、いいキャラクターだったなぁ。

列車の中の雰囲気がいいですよね。今回、上野駅の到着時刻のアナウンスして
いますが、東北本線のスピードって意外と変わらないのかなぁって感じですね。
現在、花巻より上野に行くには、何回も乗り換えないと在来線で変えれませんが、
確か一日で帰ってこれるはずですよ。

東北人にとっては、上野駅が東京の玄関口ですからね。
ちなにみ、東北新幹線。開通当初は、上野始発でしたからね。
年がばれちゃいますが、東北新幹線が開通して、はじめて新幹線に
乗ったのを思い出します。。。。。

上野の大学へ通っていた、芳雄くん。 運命ですかね?

ちょっと話題がそれちゃいましたけど、不思議な車掌さんが
渡してくれる、思い残し切符。記念に持って帰ってきましたよ。

びちこ的徒然草-思い残し切符
こまつ座の”イーハトーボの劇列車”本日、初日あけました。

今回、初日が日曜日ということもあり、ファンクラブでチケットが
取れなかったけど、ぴあの先行にて無事ゲットしました。

こまつ座のホームタウンと言える劇場、”紀伊国屋サザンシアター”で
上演です。

正直、小さな劇場ですので、ロビーも狭いけど、芝居空間という雰囲気で
私は、すきな劇場ですね。

新宿だと、電車1本だし、早くて安い!というのがいいね。

ストーリは、宮沢賢治の評伝劇。賢治が故郷花巻から東京へ上京した
9回の列車の中で出会った、賢治がかいた童話に登場する人物との
交流から、東京へ理想郷を思い描いた賢治が、故郷花巻で実現する
ために奔走した人生を描いた作品。

私は、宮沢賢治というと、金持ちのボンボンが、農業改革を夢見て
いたが、志半ばで病に倒れたというイメージですが、
童話、詩以外に、音楽にも興味を持っていたのは、知らなかったですね。

お芝居をみると、やはり勉強になりますね。

宮沢賢治役を井上芳雄くんが演じられていますが、花巻弁が板についてますね。
関西弁よりは、ずっと上手だと思いますよ。(失礼な!)

育ちの良さが出ていて、世間しらずのお坊ちゃん風でまさしく、母性本能を
くすぐるタイプですね。

宮沢賢治をやるには、少々というより、だいぶスタイルが良すぎるのが
難点ですが、フィクションですからね。

今回のお芝居の端々に組曲虐殺で語られていた台詞なんかもあったりして、
井上ひさし先生の戯曲の歴史なんだなぁと、関心していました。

上演時間ですが、休憩込みで、3時間。幕間休憩は、15分です。
ちなみに、サザンシアタートイレ少ないですので、ご注意ください。
先日の”二都の夕べ”にまさかの落選で落ち込んでましたが、
すぐに動画がアップされて、素敵な歌に聞きほれてましたが、
いよいよ、初日開幕です。

原作は世界で10億人が読んだ チャールズ・ディケンスの名作”二都物語”
フランス革命前の、ロンドンとパリの二都を舞台に、運命に翻弄される、
一人の女性と、同じ女性を愛した二人の男性の人生と愛を描くミュージカルロマン。

”愛する人へ捧げられるのは、それは己の命のみ”

久しぶりに芳雄くんの素敵な衣装が堪能できる作品です。

初日は、なぜか17:00開演。どー頑張っても開演時間に間に合わないので、
1幕途中から観劇しました。

確か去年のルドルフも同じ状況だったけ。。。。

ストーリは、酒びたりの弁護士カートンは、フランスの亡命貴族
ダーニーの裁判を引き受ける。その裁判を引き受けた際、ルーシーと知り合い
彼女を愛するが、ルーシーとダーニーが結婚するという話を聞き、彼女のために
身を引く。
フランスで市民が蜂起して、ダーニーはかつての友人を助けるため、
一人フランスに帰国したところ、彼の知らなかった、彼の一族の犯した罪で
死刑判決を受ける。
愛するルーシーの為に、ダーニーを救うべく、
カートンは、ダーニーのいる独房へ向かいある決断をする。

配役は、カートンに井上芳雄、ダーニーに浦井健治、ルーシーにすみれ(石田純一氏の娘)

正直、普段の役柄だと、芳雄くんと浦井くんが逆かなぁと思うのですが、
演技と楽曲をみると、これは芳雄くんありきの作品かなぁと思わされました。

感想としては、カートンが泣かせてくれますね。。。
本当にかっこいいし、男気があり、最後は天使のような人物でしたね。
きっと、誰よりも純粋で、傷つきやすく、やさしい人物なんでしょうね。

久しぶりに泣かせてくれる作品です。

浦井ダーニーも、まさしくアテ書きかと思うような、演技で、
浦井くんの天然さが生かされる役だと思いますね。

ルーシーについては、、、、、、、多くは語るまいという感じですね。
彼女のキャリアからすれば、十分及第点です。

ただし、この3人並びだけは、本当に綺麗ですよ。

チケットすでにいっぱい買ったけど、東宝の戦略で、リピーター特典なるもので、
カートンの舞台写真が付くと聞いたので、また買い増ししちゃいました。

ボーナスが出たあとで、良かった。

しかし、ルーシーみたいなお嬢様が惚れるって普通カートンみたいな
ちゃい悪タイプよねぇ?