街を歩いていたら、
空が突然、透明なカーテンのようにすうっと引き寄せられた。
最初は何も気づかなかったんだけど、よく見てみると、雲がまるで誰かが引き出しを開けて、その中の絵本をパラパラめくっているかのように、ひらひらと動いていた。
そのボタン、どうも普通のものじゃない気がして、拾ってみたけど、特に何も起こらない。
けれど、そのボタンを持っているだけで、なんだか周りの音が少しだけ遠く感じるようになった。
ふしぎだ。
午後は、なぜか知らないけど、すっかり気分が変わって、街の中にあるカフェに入った。
そこでは店員さんが、笑いながらカップを落としたり、スプーンを空中に浮かせてみたりしていた。
あまりにも普通すぎて、かえってそれがまた奇妙だった。
コーヒーを一口飲んだら、味が少し違う気がした。
でも、誰かがそのコーヒーをもう一度飲んだらどうなるかは、ちょっと考えたくなかった。
夜になると、空はまだ少しだけカーテンのように引き寄せられている。
それを見上げていたら、いつの間にか、足元に小さな影ができていた。
誰の影だろう。少しだけ歩いてみたけれど、その影もついてきた。けれど、
振り返ってみても誰もいない。
変わった一日が続くのだろうか、それともまったく普通の一日になるのだろうか。
わからないけれど、少し楽しみでもある。
そんな毎日を過ごしたい。
明日が楽しみになるような。。。。。




