前回記事では、
ビットフライヤーのビットコイン取引が非常にやりづらい状況である
という話をしました。
そもそもの元凶は、
ビットフライヤーが導入したSFD(手数料)にあるわけですが、
2月27日(火)の15時20分に突然、
このSFDを近日中に一部変更する
という発表があったのです。
要点は二つあります。
(旧)価格乖離が5%以上10%未満 手数料なし
↓
(新)手数料0.25%
(旧)価格乖離を縮小する方向の決済注文(乖離がプラスの時は売り注文) 手数料あり
↓
(新)手数料なし
この改正により、
手数料がかからない5%未満で買って、
手数料がもらえる5%以上で売る
という、
手数料狙いの取引ができなくなります。
これはものすごく当たり前の措置で、
私も前々回の記事で、
「なぜこのようにしないのか?」
と指摘していました。
この発表を受けて、
ビットコインFXの相場は6万円ほど急落。
しかし、
すぐに適用されるわけではなく、
実際に適用されるのは近日中ということで、
あっという間に買い戻し。
ビットコイン現物とビットコインFXの価格乖離(かいり)を
縮めるための改正案を発表したにも関わらず、
発表前の価格すら大きく超えて買われ、
より価格乖離が広がるという、
何とも皮肉な事態となりました。
この急落のあとの暴騰という激しい動きについていけず、
大損して退場を余儀なくされた人
はかなりいたはずです。
これは、
完全にビットフライヤー側の不手際です。
最初から改正案を採用していれば、
このような混乱を招くことはなかったのです。
私一人でも考えられるようなことを、
ビットフライヤーがなぜ考えられなかったのでしょうか?
その他の要因で価格が急変動するのは仕方ないことですが、
完全に運営側の要因で価格が急変動しているわけです。
しかも、
価格の急変動時には必ずサーバーの動きが鈍くなり、
損切り注文すらなかなか通らない状況になるのです。
私もこれで何度も大損しました。
もちろん、
これをわかった上でこの取引所を使っているわけですから、
自己責任だと言われればそれまでですが。
ただ、
私の知る限り、他にまともな国内取引所がない
ので、仕方なく使っているのです。
そして、
近日中に変更する
と発表された改正案は、
5日経過した現在でも適用されていません。
改正案が適用されれば価格が急落するのは必至で、
しかも、
発表の時間帯も毎回ずらしてくるため、
発表に怯えながら取引をする
という何とも神経を使う状態が続いています。
発表の時間帯は本当にバラバラです。
12時半だったり、14時半だったり、18時20分だったり。
この18時20分の発表なんか、
特にいやらしさを感じます。
ビットフライヤーは意図的に不意を付いてくるので、
「やるなら早くやってくれ!」
というのが取引参加者の総意でしょう。
これまでは1日10万以上の利益というのが当たり前でしたが、
3月に入ってからは1日1万円程度の利益で、
何とかプラスを保っているという状態です。
このやりづらさを感じているのは私だけではないようで、
ビットフライヤーからは顧客離れが起きているようです。
そんな中、
仮想通貨取引所の公開を発表しているSBIに、
投資家達は大きな期待を抱いているようです。
SBIは、株式やFXも取り扱っており、
当然ながらそのノウハウがあります。
株式やFXでは、
出した注文が通らないなんてことは、
まずありません。
金融機関としては初の仮想通貨取引所ということで、
注文が当たり前のように通るという、
ようやく普通の取引ができるのではないか?
と私も期待しています。
もしSBIの取引所が公開されれば、
私は確実に口座開設します。
もちろん、
ずっと使い続けるかどうかは、
実際に取引をしてみないとわかりませんが。
ただ残念ながらその公開は延期されてしまい、
今年の夏頃になるのではないか?と言われています。
また続報が入ればお知らせします。
とにもかくにも、
コインチェックやZaif(ザイフ)など、
他の有名な取引所の相次ぐ不祥事により、
消去法で使われているのがビットフライヤーなのです。
セキュリティに関しては信頼していますが、
手数料をめぐる対応のまずさや、
注文が全く通らなくなる弱いサーバーが
改善されない現状を見る限り、
SBIの取引所が公開されれば、
かなりの顧客はSBIに流出するでしょう。
ビットフライヤーはもっと危機感を持つべきです。