先日の日曜は東京都クラブユース選手権のプリンスリーグ関東同士の一戦を観戦してきました。自分のサッカー観戦を始めるきっかけになった読売ランドは文字通り自分にとってはじまりの土地で、学生時代よく通っていたものの社会人になり遠のき、久々に登頂してみると感慨深くなります。読売ランドは坂のかなり高い位置にあり徒歩だと結構ハードなものの基本立ち見ながらピッチに近く傾斜があり、人工芝も綺麗でかなりピッチを見渡しやすく、小から高校までアカデミーの選手がピッチ内外で賑わう活気のある場所で今でも一番サッカー観戦では好きな場所です。
去年は後半巻き返し見事に3位で2年連続でプレミアリーグ参入戦に参加したものの悲願のプレミアリーグ復帰はお預けになった東京VYと去年は幸先の良いスタートを切りながら後半調子を落としあわやTリーグ降格の可能性もあった三菱養和SCユース。まだシーズンの開幕が先とはいえ名門同士の対戦は楽しみです。東京VYは先日ながい現役生活を引退した永井監督が率いる。
東京ヴェルディユース 2-0 三菱養和SCユース ~読売ランドグラウンド~
天候:曇/雨 風:無 試合満足度 4
(東京VY)(緑)
--30---19--
39-------18
--20---32--
15-16-35-22
----21-----
(交)22→26 30→25 39→29 15→37 20→34
(三菱養和)(白)
-----10----
22---11---7
--9-----8--
19-17--4-24
-----1-----
(交)22→18 7→15 24→2 19→14 ??→16
(前半)
三:左サイドから10がワンツーのリターンをうけ角度ないところからグラウンダーシュートもGK取る。決定機
三:後方からの浮き球パスを10が右PAで胸トラからヒールで後ろに落とし、飛び込んできた11が拾い対角線に左足でシュートもファーポスト直撃。決定機
東:中央パス交換から最後ふわりとライン背後に落としたボールに反応した39がGKと1対1を迎えバウンドしたボールをダイレクトにシュートもGKの手に当たる。決定機
三:左サイドに流れた10が個人技でゴールラインギリギリから左PAに進入し、マイナスにもちこんで角度を作り相手が寄せきれずシュートもGK好セーブで逃れる。決定機
三:相手の最終ラインからの縦パスがこぼれ拾った11?が2対2の状況から遠目からシュートも外れる
東:左中間25メートル付近からのFKを32がニアの壁の頭を超す巻いたボールも左に外れる。決定機
(東京VY 0-0 三菱養和)
序盤は前からボールを追った養和に対し、後ろからのビルドアップがやりにくそうな東京VYのパスを分断した養和がペースを握り、10中村のポストプレーで落としたボールを2列目がうまく拾って好機を生み出していた。しかし東京VYはボランチの一人を最終ラインまで落とし後ろでのパスワークが円滑になり、ようやく後ろからのビルドアップが落ち着き、養和が前からのプレスを緩めたことで試合は落ち着き始める。東京VYは大外は両SBを張らせ両SHは内側に入りボールを引き出そうとするが養和も中を絞り、縦のパスコースをうまく消し、東京VYは後ろから前になかなかボールを出せなかったが、前半30分以降は両CBが前に運んだり、SHだけでなく2トップの19河田(3)や30村井(2)がすっと間に入るようになり縦に楔のパスが通りはじめ東京VYのペースになりかけそうなところで前半終了
(シュート)東:4 三:7 (決定機)東:2 三:3
(後半)
東:東京VYの後方からのロングボールをカバーに入った選手とPA外まで飛び出してきたGKがお見合いしたところ、19が飛び込んできて、慌ててGKが蹴りにいった足が相手に入り一発退場。中央25メートル付近から得たFKを18が壁の横を低い弾道のシュートがGKが虚を突かれゴールを揺らす。(東 1-0 三)
東:16?からの相手最終ライン背後への絶妙なロングボールにダイアゴナルの動きでうまく抜け出した18がPAに進入しGKと1対1を迎えるも後ろから追いついてきた相手に押されて倒されてPK獲得。18が右に相手のGKの逆を突いて冷静に決める。(東 2-0 三)
東:後方からのロングボールに18がうまく相手のライン抜け出し、PAで胸トラから左足で対角線にシュートもファーポストに弾かれる。トラップからシュートへの一連の流れが素晴らしかった。
東:中央で18が左を駆け上がる15につなぎ、15が縦に仕掛けゴール前にグラウンダークロスを入れるも、相手DFがゴール前でスライディングして当たったボールがゴールに流れそうになるがGK好反応でとる。
三:相手右SBからCBに繋ごうとしたボールがそれて、バイタルで狙っていた11がカットしダイレクトにシュートも上に外れる
(東京VY 2-0 三菱養和)
後半開始早々GKが一発退場で数的不利になり、その後すぐさまのSPから先制点を献上した養和は4-4-1のシステム変更するが、東京VYの両CBが前半より積極的に相手の1トップの横を利用し前に運べるようになり、持ち上がってきたCBに対し養和のボランチが前にボールを奪いに行くと、パス交換からそのスペースをうまくつき東京VYがSBもサイドを押し上げ完全に主導権を握る。養和はボールを奪ったら相手サイドのスペースに開いた選手に展開するカウンター狙うものの狙いどころがはっきりしていて東京VYのDFは難なく対応。決勝に進むために2点必要になった養和だがボールを奪って速めに10中村(2)に展開しようとするが、35綱島(1)や16谷口(3)がうまく前に入りカットし、再度東京VYがボールを保持する展開になりなかなかラインを押し上げられず苦しい展開に。終盤フレッシュなメンバーを投入し2トップにし、最終ラインもかなりハイラインで全体をコンパクトにし前からボールを追うことでようやく相手陣内に相手を押し込み始めたがなかなかシュートまでは持っていけずプリンスリーグ前哨戦は東京VYが逃げ切った。
(シュート)東:7 三:2 (決定機)東:0 三:0
まだシーズン開幕前まで2か月近くあるが、東京VYはまだフィニッシュへの課題はあるが嵌まれば例年以上に面白いサッカーを展開しそうな予感を感じさせた。例年の東京VYはCBから簡単に後ろでSBにボールを預けてサイドで嵌められて奪われショートカウンターをくらうのが多い印象があるが、この日のゲームでは簡単にSBに預けず内側の縦のラインへの意識が強かったように思う。大外はSBに張らせSHやCFが内側や中盤に入ったり落ちたりライン間にすっと入って低い位置からのボールを引き出し、ターンできそうならターンでダメそうなら無理せず再度CBかボランチに戻し、逆サイドで中絞ったSHやCFに対角線のパスや逆サイドへサイドチェンジと精度は欠いたシーンはあったもののうまく相手の中盤のブロックを掻い潜れていたと思います。課題はフィニッシュへの持って行き方とこの日はあまりうまく使えなかったサイドの奥のスペースの活用できればある程度コンスタントに点は取れるのではないかなと思いました。特にSBは攻撃時にサイドで1対1の状況になる場面も味方が自分を追い越すのを待つのが多かったのでもう少し1対1の状況で積極的に仕掛けても面白いかもしれないですね。この日特に印象に残ったのは16谷口(3)と32武(2)。16谷口と10中村(2)の注目のマッチアップは序盤こそ、うまくポジションを入れ替えられたり10中村の後手に回る場面もあったが時間が経つにつれうまく対応し抜群の安定感を見せた。この日は楔や精度の高いロングパスで攻撃の起点としても機能していてほぼ完璧な出来。もう一人は32武(2)。東京VYの選手は視野が少し狭いなと感じるシーンがあるがこの選手は逆サイドがしっかり見れていて逆サイドにコンスタントに通すなど今年の東京VYの攻撃の起点になる選手になりそうだ。サイズは大きくはないがボールを持った時もしっかりうまくボールを隠してターンで前に向ける選手で東京VYらしい選手。
養和はある程度戦い方がしっかりしているような印象を受けました。守から功への切り替えが相手より早く、前半は前線の中村のポストプレーを11渋谷(3)や7長谷川(3)がうまく先に拾ってバイタルでうまく前向けた良い攻撃の形が多かった。ただ中村のポストプレーが決まらなくなるとなかなか攻撃の形が作れなかったのが今後の課題かもしれないですね。守備面は中を絞って縦のパスコースはうまく消していたものの、間に入ってくる選手に入った時にしっかり寄せきれずあっさりターンで前を向かせてしまうなど惜しいシーンはあったものの、出口の部分はしっかりカバーされていて相手にフィニッシュまで退場者出すまではなかなか持って行かせなかった。最後に一人少ないながらラインを上げて高い位置からプレスをかけて相手のミスを誘い主導権を取り戻したのも今後のプラス材料になりそうですね。両チーム共に新チーム発足して間もなく、お互い色々試しながらやっていると思うが、両チームともにまだ解決しないといけない課題はありそうなものの攻守に締まったゲームだったと思います。
(東京VY)
GK
21:田中(3)
DF
22:羽生(3)
35:綱島(2)
16:谷口(3)
15:樫村(3)
MF
20:東山(3)
32:武(2)
18:大森(3)
30:村井(2)
39:飯島(2)
FW
19:河田(3)
(三菱養和)
GK
1:??
DF
24:宮嶋(2)
4:佐々木(3)
17:遠藤(2)
19:廣川(2)
MF
8:??
9:長岡(3)
7:長谷川(3)
11:渋谷(3)
22:松川(2)
FW
10:中村(2)
養和はわかる範囲で。間違ってたら申し訳ないです
