ロックマインドってなんだろう。
オリジナルデザインの I LOVE ROCK Tシャツを着ておいて、分かっていない。
実の所、定義付けの意味はない。
おのれがそう思えばそれがロックだ。



どのバンドも「俺たちの生きる場所はここだ!」との壮絶な決意を示すかの様に、バラードのたぐいは排除されたロックチューンで固めていた。ひとつのバンドが地方でフェスを主催する事の困難さを共に共有して来た仲間だからこそ、その想いは熱く刺さる。「俺たちの生きる場所はここだ!」「だからお前たちも受け取ってくれ!」と爆音の叫びでロックへの愛を、これでもかこれでもかと示してくれたのだ。


終盤私は、初めて見たバンドの初めて聴いた、しかも英語の曲で泣いた。ティッシュで鼻をかんでタオルハンカチで涙を拭いた。そのハンカチを振り回して何度もジャンプした。私の後ろには誰もいない。偶然と運の気まぐれで、いくらでも跳ね回われる空間と荷物を置けるスペースを与えられた。


これからは弱って来た高齢の母の為に時間を使おう、ライブや遠征はお預けしよう、このフェスのチケットは流そう、いやギリギリまで悩もう、前日の母の体調で決めよう、行けそうか?行けるんじゃないかな?ヨシ行こう!・・・葛藤の末、私は最後尾(さいこうび)、別名最高美という自由を与えられた。


衝撃、感動、高揚、解放、そして感謝の涙だった。



最高美の見晴らしから、田んぼアートが風になびくかの如く、モッシュ、ダイブやサークルを見た。咲いた花が前に送られて左右に移動して消え、また咲く。このアートを作成するのは運と度胸と慣れが求められる。誰も怪我しなかっただろうか。作成者の皆さん、私は満足したよありがとう。



2024年4月14日ZeppSapporo、そこに吹くキタカゼは、爆風の熱風だった。