漫才『ディストピア』
A「昨日4月20日は私のお笑いの師匠ゴトウクンの誕生日でした！」
B「え？師匠？ゴトウクン幾つになったんだっけ？」
A「おそれ多くも32歳です！」
B「何でおそれ多いんだよ！大御所につける形容詞だよ！」
A「何もかもリセットされたこの世界で」
B「突然どうした！」
A「美しく純粋なものだけが残る、きっとそうだ」
B「なんかポエム詠み始めちゃったよ！」
A「人類はお笑いの花を見つけるだろう、清涼な大地に」
B「お、結構上手いね！」
A「それがゴトウクンのお笑いだ！」
B「すごい誉めるね！スポンサーなの？」
A「人類は地下生活を…されど木々は繁り」
B「お前ポエムのスキルすげーな！」
A「手付かずの花が咲き誇る」
B「終末的な美しさだ！」
A「その時こそ笑おう！マスクをはずして！」
B「うう、切ない！何だか泣けてくるよ！」
A「俺たちは見たいんだ！お前の笑う顔が」
B「そう、マスクはずして笑いたいよね！」
A「すると国際笑顔取締官がどこからともなく現れて」
B「え？なにその展開！」
A「リモート以外で笑うのは禁止です」
B「え？新しい法律？」
A「今回は見逃しますが以降はリモートエンターテインメントでお笑い下さい」
B「見逃してくれるんだ！」
A「私達もこんな取締をしたくはないのです」
B「だったらしないで！」
A「そう言うと取締官は寂しく笑った」
B「寂しく笑うのはいいんだ！」
A「アナタハ、イッコクモハヤク、イエヘオカエリクダサイ…ジジ…ジジジ」
B「え？どうなった？」
A「彼の姿は消え、気がつくと部屋にひとりスマホを見ていた」
B「何そのディストピア！」
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誰かとグランプリの鷹の話してー
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