漫才『ファッションマスク2019』
ズィー君ピー君「どうも～、カーエレメンツです。」
ズィー君「インフルエンザ流行ってるね！」
ピー君「あぁ、私あまり最近の流行に興味ないんですよ。」
ズィー君「病名だから！ファッションじゃないから！もしかして、ファッションでマスクしてると思ってた？」
ピー君「エ？違うんですか？マスク、カッコ悪いヨ！って思ってました。」
ズィー君「いじめ、カッコ悪いよ、じゃないんだから！どんだけ世間とズレてるのかな～？」
ピー君「ズレてるほうがいいんです！」
ズィー君「そんなエレカシの曲名言われても～」
ピー君「良く分かりましたね！」
ズィー君「そのつもりで言ったのか！」
ピー君「お笑い芸人ならズレてる方がいいでしょ？」
ズィー君「でも漫才が噛み合わないのはなあ〜」
ピー君「えー？持ち味だと思ってた。」
ズィー君「そんな持ち味、お口に合わなくてお客さんおいてけぼりだよ！」
ピー君「後で拾ってやるからここで待ってろ！」
ズィー君「上から目線過ぎるだろ！」
ピー君「後で拾ってあげますのでここで待ってて下さい。」
ズィー君「丁寧に言やあいいってもんじゃない！お前も炎上芸人の仲間入りしたいのか！」
ピー君「あの～、マスクの話題に戻ってもよろしいでしょうか。」
ズィー君「お前がここまで連れて来たんじゃないか！」
ピー君「分かりました。それならマスクをファッションにすればいいんです。ただ、白いのが沢山歩いているのは寒々しい光景なので、ニッコリお口をプリントする。これで世の中ハッピーです。」
ズィー君「うん、2019年もこの噛み合わなさが持ち味なんだね。すみません皆さん後で拾ってあげますので...」
ピー君「無理やりなのは元ネタをエレガント歌詞増ししたからです。略してエレカシ。」
ズィー君「元ネタに無理やり足したって事か！」
ピー君「新ネタが書けない病気なもので～」
ズィー君「そもそもネタを書けない病気だろうが！」
ピー君「それで、お手数ですがマスクをファッションにってとこまで戻ってくれませんか？」
ズィー君「しょうがねぇなぁ...なになに？マスクにお口をプリントするって？そういうの、もうあるよ。」
ピー君「ありますよね。そうです。これで世の中ハッピーです！」
ズィー君「想像してみたら、不気味な光景なんだけど……。」
ピー君「罰ゲーム中の人は、バッテンマークのマスクをどうぞ。」
ズィー君「昭和のクイズ番組か！」
ピー君「のどが痛くておしゃべり出来ない人も、ぜひバッテンマスクを！」
ズィー君「ああ、わかりやすいね！」
ピー君「失言防止の為に、ぜひバッテンマスクを！」
ズィー君「センセー方御用達？」
ピー君「この際だから気分や体調に応じて、プンプンお口、アカンベ、タラコ唇などにしましょう。」
ズィー君「もう表情が固定されているのが怖いね～。」
ピー君「スキャンダルの渦中の人は、ぜひアカンベマスクを！」
ズィー君「例えばアカンベマスクしながら謝罪会見するとか？」
ピー君「それ、ええんじょう！」
ズィー君「ええんじょうって何だよ、炎上かよ！」
ピー君「マスクの話に戻りますがモデルや俳優さん、アニメキャラにも変身できます。」
ズィー君「炎上を拾えよ！なんかこのマスク、犯罪に使われそうなんだけど！」
ピー君「例えばこんな感じ？(ニュース風に)今日未明、コンビニにアンパンマンの口元マスクをした男が、客を装い押し入り店員を脅し、レジから現金を奪った模様。」
ズィー君「目元は丸見えなの？すぐ捕まるヨ！」
ピー君「店員は、ばいきんまんの口元マスクをしていて、防犯カメラに映った映像が物議を醸し出している。」
ズィー君「夢ぶち壊しだね！関係者に訴えられるよ。」
ピー君「大丈夫！オリジナルだと言い張る。」
ズィー君「中国のイミテーションキャラか！」
ピー君「中国のイミテーションキャラのもちゃんとある。」
ズィー君「あるんかい！クオリティ低いだけなんじゃなくて？」
ピー君「きちんと忠実に違和感満載にしてある。」
ズィー君「そういうの忠実って言う？」
ピー君「私達は異文化を認め合う時代に生きている。」
ズィー君「もう皮肉にしか聞こえない！」
ピー君「ひとつひとつ熟練職人の手仕事です！」
ズィー君「わざわざクオリティ下げる技か！」
ピー君「わざわざと技を掛けたんですか！」
ズィー君「たまたまだよ！」
ピー君「たまたまには何を掛けるんですか？」
ズィー君「やめろ！」
ピー君「やめます。我々はこれ以上罵倒と言い掛かりの応酬をするべきではない。」
ズィー君「何の話にすり変わってんだよ！」
ピー君「炎上芸人の仲間入りはしたくありません！」
ズィー君「そこだけは揺るがないんだな！」
ピー君「これで世の中ハッピーです！(少しふらつく)」
ズィー君「おいおい揺らいでるんじゃないか！」
ピー君「マスクの話に戻ります。もう一度言います。このマスクで世の中ハッピーです！」
ズィー君「どこが！やっぱりマスクは白いのがいいよ。清潔だし。」
ピー君「そんあ～、世の中ハッピーになると思ったろに～(ろれつが回らない感じ)」
ズィー君「いつも変だけど、今日は一段と変だネ！熱でもあるんじゃない？」
ピー君「うう、らいりょうぶ、熱にゃんかにゃい....(よろめく)」
ズィー君「(ピー君のおでこに手を当てる)流行に乗ってんじゃないか！今日はもう帰ろう！ありがとうございました！(ペコリ)」
（ズィー君はピー君のえりくびを引っ張ってハケる。その間、ピー君はらいりょうぶとかハッピーとか言い続ける。）
(アナウンス・お客様にお知らせします。これは演出です。本当に熱があるわけではありませんのでご安心下さい。でも念の為、帰宅後うがい手洗いをおすすめします。やっぱりマスクは白いのがええんじょう。)
風邪、もう２年引いてない。
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