過去記事コント「アクセルを踏んでいます!」を再び投稿させて頂きました。
スーツを着た二人の男。車のディーラーの一角にて。
「や~、それにしてもこんなにマニュアル・トランスミッションの人気が復活する時代が来るとはな~!」
「ええ、本当ですね!今週だけで50台ですよ!」
「教習所でも、マニュアル免許を取り直すサービスが大人気だってよ。」
「そうですよね。人間、マシンに頼り過ぎて、脳が退化していましたから。」
「うん。でもやっぱり、全オートマ車に『アクセルを踏んでいます』と警告音を付ける事を義務化されたのが、大きいだろうな!」
「鬱陶しいですものね!ずっと、『ピーッピーッ!アクセルを踏んでいます!アクセルを踏んでいます!』と警告されながら運転していたのなら。」
「おいおい、そのお陰で、アクセルとブレーキの踏み間違いによる、悲惨な事故が激減したんだぞ!人の命には変えられないだろう。」
「人の命には変えられません!もう自分、あの悲しい事故のニュースを聞くたびに、歯がゆい思いをしていましたから。思わず、『オートマ車 左ブレーキ 右アクセル』とSNSで一句詠んでしまいました。」
「そうだな。その一句がネットで話題になって、あの法整備に繋がったんだ。お前、でかしたぞ!」
「いやぁそんな!当たり前の事を詠んだだけなんですけどね。」
「その当たり前の事を、みんな忘れているんだ。というか、人間てなあパニックになると、覚えてた事も忘れちまう生き物なんだよな。」
「自分、大切な事は、忘れたくないです!」
「おいおい、こないだ会議資料、忘れたばっかりの奴が何言うんだ?ハハハ・・。」
「そうでした!す、すみません!」
「会議資料なら、取り戻せるけど、人の命は取り戻せないさ!さあ、俺達はまた『不便だけどかえって安全』をキャッチフレーズに、マニュアル車、売ろうぜ!」
「ハイ!頑張ります!」


(※コントというよりは、半分リアルなショート・ショートでした。街を走っているのはぶつからない車ばかりじゃありません。心身に問題をかかえながら、必要に迫られてステアリングを握るご仁もおります。悲惨な事故がなくなる事を願います。)
スーツを着た二人の男。車のディーラーの一角にて。
「や~、それにしてもこんなにマニュアル・トランスミッションの人気が復活する時代が来るとはな~!」
「ええ、本当ですね!今週だけで50台ですよ!」
「教習所でも、マニュアル免許を取り直すサービスが大人気だってよ。」
「そうですよね。人間、マシンに頼り過ぎて、脳が退化していましたから。」
「うん。でもやっぱり、全オートマ車に『アクセルを踏んでいます』と警告音を付ける事を義務化されたのが、大きいだろうな!」
「鬱陶しいですものね!ずっと、『ピーッピーッ!アクセルを踏んでいます!アクセルを踏んでいます!』と警告されながら運転していたのなら。」
「おいおい、そのお陰で、アクセルとブレーキの踏み間違いによる、悲惨な事故が激減したんだぞ!人の命には変えられないだろう。」
「人の命には変えられません!もう自分、あの悲しい事故のニュースを聞くたびに、歯がゆい思いをしていましたから。思わず、『オートマ車 左ブレーキ 右アクセル』とSNSで一句詠んでしまいました。」
「そうだな。その一句がネットで話題になって、あの法整備に繋がったんだ。お前、でかしたぞ!」
「いやぁそんな!当たり前の事を詠んだだけなんですけどね。」
「その当たり前の事を、みんな忘れているんだ。というか、人間てなあパニックになると、覚えてた事も忘れちまう生き物なんだよな。」
「自分、大切な事は、忘れたくないです!」
「おいおい、こないだ会議資料、忘れたばっかりの奴が何言うんだ?ハハハ・・。」
「そうでした!す、すみません!」
「会議資料なら、取り戻せるけど、人の命は取り戻せないさ!さあ、俺達はまた『不便だけどかえって安全』をキャッチフレーズに、マニュアル車、売ろうぜ!」
「ハイ!頑張ります!」


(※コントというよりは、半分リアルなショート・ショートでした。街を走っているのはぶつからない車ばかりじゃありません。心身に問題をかかえながら、必要に迫られてステアリングを握るご仁もおります。悲惨な事故がなくなる事を願います。)