コント「エンドレスしりとり3」



Uターンラッシュの車内。あくびする運転手、助手席の妻は寝息をたてている。



「おい、おい、寝てんのか?いいよな、自分ばっか!」

「私は起きてるヨ、パパ!」

「おぉ、メグちゃん、起きててくれたの?」

「うん、別にパパの為に起きてる訳じゃないけど」

「そ、そう?・・ハハハ、悪いんだけど、眠気覚ましにしりとりしない?」

「イイヨ!それじゃ私からね!渋滞うんざり!」

「なんだそれ?・・り、か・・旅行」

「う、運転手じゃなくて良かった」

「た、頼むよまだ免許ないでしょ?」

「しょ、しょぼい旅だったなー」

「なー、何て事言うの?ホントにそう思ってる?」

「る、留守番してた方が良かったかも」

「も、もっと楽しんでくれると思ったのに」

「に、日本から出たかったな」

「な、泣きそうだよ、もう勘弁して」

「て、手際が悪かったものね」

「ね、ねぇ、やめようか?この遊び」

「び、びっくりして眠気さめた?」

「た、頼むから驚かさないで~!」

「で、できればまた来たいな!」

「な、なんだ、ホッとしたよ・・」

「よ、良かったでしょ?冗談だから安心して!」

「て、て言うか、メグちゃんママに似て来たね」



そこでママ起きる。


「ね、寝た寝た~!いいね!私もまざるとするか!」

「か、勘弁して!寝ててくれよ!」

「よ、よせば良かったね。しりとり!」

「り、旅行」