漫才「飲酒の強要対策」







「どーも!カーエレメンツです!」


「大学の新入生歓迎会シーズンだね?」


「思い出します。サークルの歓迎会で、先輩に一杯すすめられました。」


「それダメでしょ!今、問題になってるやつ!」


「二浪している新入生は、進んでコップを出していました。」


「そいつ、間違いなく成人しているだろうが!」


「私は飲めないタイプなので、やんわりと断りました。」 


「やんわりで、許して貰える?」


「やんわりしたカクテルを持参しました!」 


「オイオイ持参したの?ダメでしょ!」


「あ、もちろんノンアルコールカクテルです。」


「紛らわしいな!こういうのって、ちょっと見た目じゃ分からないよね?」


「だから、新入生歓迎会で飲酒の強要が無いように、いいアイディアがあります。」


「ホント?どんなの?」


「成人してる学生は、先に家から出来上がっておきます。」


「何?出来上がっておくって!本番が待てないだけじゃないの?」


「新入生は、出来上がった先輩を、醒めた目で温かく見つめます。」


「出来上がった先輩は、勢いづいてすすめないかな?」


「隠し撮りしておいて、飲酒の強要する度に大学に報告され、評価に影響します。新入生側も同じです。」


「隠し撮り!成績に響くのはキツいな!」


「未成年者は全員、家からノンアルコールで出来上がっておきます。先輩がすすめた時も、持参したノンアルしか飲みません。」


「何?ノンアルで出来上がっておくって!涙ぐましいな!」


「これでお互いに出来上がっているので、すんなり打ち解けられます。」


「そんなに上手く行くかな?」


「意識を変えなきゃダメです。飲酒の強要は、人が死にます。」


「そうだな。意識を変えなきゃな!」


「と言うことで、今日は、新入生歓迎会なので、今からしこたま飲んで出来上がろうと思います!もちろんノンアルで!」


「お前ゲコだったな!訓練のたまものだな!尊敬するよ!」


「後輩に醒めた目で温かく見つめられても、人が死ぬのよりましです!ゲコゲコ!」









※急性アルコール中毒により、亡くなられたあまたの若い命に哀悼の意を表します。余り笑えないネタでした。