漫才「紙様のいたずら」


「どうも~、カーエレメンツです!」

「悪いけど、これで背中コロコロしてくれませんか?」

(コロコロを手渡す。背中をしてあげる。)

「どうしたの?なんか白いゴミ一杯付いてるね?」

「あぁ、足りなかったらめくって下さい。」

「なんでこんなに?てか、これ何?」

「ポケットの紙様です!」

「出し忘れたティッシュだね!」

「ズボンのポケットも、シャツのポケットも、確認したんですが・・」

(コロコロを一枚めくる。左右の袖もしてあげる。)

「分かった!パーカーのでかいポケットでしょう?」

「やあ、袖まで助かります!それが、エプロンのでかいポケットでした。」

「エプロンかい?これは盲点だね!俺はパーカーでやった事あるよ!」

「でかいポケットだから、紙様自由過ぎて・・」

「被害を広げちゃったんだね!」

(コロコロを一枚めくる。ズボンもしてあげる。)

「アッ!ズボンまでスミマセン。もう家で力尽きてしまって。」

「途方に暮れるよね?マスクして、泣きべそかきながらやるよね!」

「窓開けてからバサバサしてたら、すっかり冷えちゃって。風邪引きました。」(くしゃみをする。)

「関係ない服のポケットとか、まさかこんな所までってとこに入ってるよね!」

「五本指ソックスの中に紙様を発見した時は、五本指ソックスが好きな自分を責めました!」

「もしかして、洗濯機の中も紙様だらけだよね?」

「あぁ、考えたくないけど、そうでした!」(頭を抱える。)

「しょうがねえな~。俺がキレイにしてやるよ!」

「エッ?本当ですか!」

「俺も、ポケットの紙様にいたずらされた事あるんだ!もう慣れたもんさ。」

「ありがとう!それじゃ、とびきりの料理をご馳走します!」

「オッ!いいね、何の料理?」

「生春巻きです!」

「ライスペーパーか!どんだけ紙好きなの?」

「君が掃除している間、料理を作りますので、よろしくお願いいたします。」(舌が回らない感じで)

「カミカミじゃないか!」