エセエッセイ「雪の手紙」は冷たいが暖かい。
写真家・片平孝さんの「雪の手紙」を図書館から借りて読んでいる。
面白すぎる!道産子なので周りは嫌っちゅう程雪だらけだが、雪と気象条件が織り成す自然のアートは、季節限定の楽しみでもあるのかも知れない。
『雪はいろいろなものに積もる。屋外の全ての物に、雪の綿帽子を被せてアートにしてしまう。これを冠雪(かんせつ)と呼ぶ。』
今話題の映画・ベイマックスのような冠雪が可愛い。表紙の写真も赤いポストの冠雪だ。
雪の結晶についての不思議も、解りやすく解説してくれている。
わざわざ冷え込む時を狙ってテントを張り、世界中の雪や自然の美を撮る片平孝さんは、宮城県出身。暖かな目線はレンズを通して私達に伝わる。数年かけて同じ地点から撮影したものは、地球の声をも伝えてくれている。
『雪の一片は普通の秤で計れないほど軽いが、降り積もって積雪になると恐ろしい障害物になる。』
氏の本は、お子様向けに「おかしなゆき ふしぎなこおり」もある。北海道の小学校はまだ冬休みなので、自由研究にもおすすめです。あ、本州のお子様や大人も是非。夏に読んだら涼しくなるかも。