コント「前のドライバー」



運転している男。ふと、前の車の運転手の様子がおかしい事に気付く。以下、男の独り言。



「アレ?なんか変だな?あいつ…まさかまさか!危ない『アレ』やってんじゃないよな?やだよ、巻き添え食いたくないよ!」


「首の動きがおかしいよ!なんで運転中にあんなに首降るかな?」


「待てよ、ノリノリの音楽聴いてるのかも知れないな…?」


「右へ向いてウンウン、左へ向いてランラン!スゲー乗ってる!車だけに乗ってる!てへッ!独り言で上手いこと言っちゃった!」


「アレ?ミラー見てる。乗ってる自分に酔ってたりして。車だけに酔ってる!って、また上手いこと言っちゃった!」


「なんかティッシュで顔拭いてる。泣いてんのかな?なんか痛そう…別な意味でも痛そう!てへッ!今日調子いいな!」


「ア、また首降り始めた!ヤベー、こいつやっぱヤベー!今度はちょっと上向いたり下向いたり、怖いくらい乗ってる!」


「もし、音楽聴いてないとしたら、危ないドライバーだよなぁ…通報した方いいかなぁ?」


「アレ?首降るのやめた。なんか顔に付けてる!危ないクスリかも?ヤバイよヤバイよ!」



前の車は右へウィンカーをあげる。男の車は直進する。瞬間、ドライバーを見て仰天する男。





「オイ!ひげ剃ってたんじゃないか!」