コント「祖母への電話」



(ゆったりとした口調)

はい、もしもし、ええそうです。あら、さとしの会社の?それはそれは、いつもさとしがお世話になっております。孫がご迷惑をおかけしていませんでしょうか。

え?はい....はい、なんですって?さとしがそんな事を?人様に恥じる真似はするなと言い含めておりましたのに、どうした事でしょう。わたくし、なんとお詫びしてよろしいかと。

ええ、そうですか、さとしがわたくしに電話しろと。あら、そこに居るんですか?それなら電話口に出して頂けないでしょうか。お願いいたします。是非一言申しあげたいんです。あ、ありがとうございます。恩に着ます。

さ、さとし?まあ、いい大人がみっともない、泣きじゃくっているとは!そんなあなたに育てた覚えはありませんよ!助けてって....そんな虫のいい!お婆ちゃんはあなたの尻拭いばかりもう結構です。随分助けてあげたじゃないですか。そんな、死ぬとか滅多なこと言うんじゃありません!死ぬ気になったら、凄い力が出せるものですよ!

お婆ちゃんも、もう駄目だと思った時にあるお方の本に出逢って、どん底からよみがえったんです!嘘だと思うなら期間限定で無料メルマガを配っているので、遠慮しないでアクセスしてみなさい!あれ?さとし?さとし?


(プー、プー....)



(ガラッと変わった口調)

てか切れてるし。今回早ッ!

うん、録音もばっちり!さっそくアップしよっと!

(パソコンに向かう)

(画面には「ばばあの詐欺撃退ブログ・ミイラ取りをミイラに!」)