病院コント
「へ~、そうなんだ(゚o゚;・・・・」




先生と呼ばれる方々にも、不勉強な御仁はいます。

ほほう、と感心した。古い知識にあきれたが、話を合わせておいた。恐らく、専門分野以外は興味も無いので、新しい知識を探求しもしないのでしょう。現状の知識に自信満々なので、患者ごときに指摘されたくないでしょう。実は、前評判を聞いた上であえて行ってみた。もしかしたら私には違った対応かも、と僅かな期待を持って。

以下、体験を失礼ながら病院コントにまとめてみた。ちなみに、笑えないコントである。頬がピクつくのを笑いとするなら、笑いかもしれない。仕舞いにはうそ寒くなりながら話を聞いていた。だが、少しおかしくもなった。上手く行かない事続きなので、自虐ネタに思えた。悲しいさがである。

誤解しないで欲しいのは、ネタの為に受診したのではないということである。頭を整理するには、今の私は文章化して記録する習慣になってしまったのだ。そして、私が引きこもっていないし、少しでも前に進もうとしていると発信しなければならないという、くだらない責任感の為、あえて記事にする。




(^_^;)・・・・・・・・・・・・


「この問診票にあるような事でお困りなんですね。それで、何故あなたは発達障がいだと思ったのですか?」

「それは本などを読んで、特有の症状が、全て私に当てはまるからです。」

「どんな本ですか?」

「最初に読んだのは、司馬理英子先生の、のび太・ジャイアン症候群です。」

(カルテにカキカキしている。この先生、この手の本読んだ事ないな?)

「それは違いますよ、あなたは発達障がいではありません。やれやれ、どうしてそんな勘違いをしてしまったのか。」

「でも、私は何もかもがADHDの症状に当てはまるんですけど」

「それは誰にでも当てはまるような質問だからです。みんな大なり小なり心当たりがあるものなんです。」

(読んだ事ないのに解るんだ!スゲー)

「(この先生不勉強過ぎ!期待しないで話合わせよう)そうなんですか?今までずっとそう思って来ました。」

「大体あなたは知的障がいが見当たらないじゃないですか。違いますよ。」

「知的障がいがないけれど、脳の機能の一部に先天性の障がいがある為に、普通の人と違う生きづらさがあるのが、ADHDなどの発達障がいなんじゃないですか?」

「脳の機能と言う事は、知的障がいを伴う事なんです。だいたい、発達障がいなんて、つい最近言われ始めているんですよ。この10年くらいじゃないですか。(おい、いくらなんでも情報古すぎだぞ!)広汎性発達障がいとかならわかりますが。」

「そう、それです。広汎性発達障がいです。(つい最近って、私はずいぶん前から知ってましたけど)変ですねー。ずっとそう思ってきました。」

「あなたは今、まだ環境が変わったばかりで不慣れな事や、少しもの覚えが苦手なだけです。そのうち慣れてしまいますよ。前の環境も、そこそこ慣れていたのでしょう?今の環境も慣れてしまえば、どうって事なくなりますよ。」

「(それは慣れるまで周りに理解してもらいながら苦労したから!)そうでしょうか?それにしても生活全般に置いて、不出来具合が多いんですが。皆さんに迷惑を掛けっぱなしで、辛いです。」

「あなたも、あなたのご家族も普通に学校を卒業していますし、だいたい発達障がいと言うのは、知的障がいを伴うはず(オイオイ!(*_*;))ですので、違いますよ。安心して下さい。環境に慣れたら、そんな事気にならなくなりますよ。」

「そうですか?私はずっと長い間、先天性の、遺伝性の発達障がいだと思って来ました。」

「オヤオヤ、何故そんな誤解をしたんでしょうね?遺伝性でも先天性でもないですよ。ご家族の為にも、そんな事もう思わないで下さい。」

「(そこを否定されたら、私の家族との繋がりを頭から否定されたみたいだ!同じだからこそ理解しあえるのに!)そんな・・・・ずっとそう思って来たのに・・・・」

「(正しい所見をしたという満足げな表情)ともかく、多少環境に不慣れなだけで、努力次第で何もかも上手く行きますよ。半年もしてごらんなさい、すっかり慣れて悩みもなくなってますよ。」

「(もう納得した事にしよう)そうですか。それならいいんですが・・・・」

「またいつでも相談にいらして下さい。(ニコニコ)」

「ありがとうございます。そうさせてもらいます。(ヒクヒク)」




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帰宅して考えた。良くとらえよう。病気ではないのに、病気を理由に努力を怠っているように思われているのだなぁ。確かに私も努力が足りないからなぁ。それにしても、努力するエネルギーが足りないなぁ。死なないだけましかなぁ。