特製の特性2


・・・・続き
彼は、吹っ切れた。「自分が経験し、脳に記憶させた事にしか共感できない」のだと解ると、どんどん苦労や苦手な経験にも挑戦した。「人の心が分かるために、難をもっと経験させてくれ!」と祈った。

・・・・その結果、好きな分野で人と心を通わせられる仕事で成功した。彼は慕われるキャラになった。


もちろん理解者が多かった幸運もあるが、彼の強さは理解者を増やす努力をした事だ。
アスペルガーだという事に甘んじなかった。



現在、日本では成人への発達障害としての投薬は行われていない。(と記憶する。違ったらゴメン)
抗神経剤、抗うつ剤、安定剤に頼っている。医療機関も、予約の順番待ちだ。気付かずに悩んでいる子供も大人も多い。脳の機能障害なのだから、恥じる事でもないが、周囲の無理解ぶりを想像すると、カミングアウトは勇気がいる。

まずは自らが主治医と成るんだとの思いで、出来る範囲で知識を得、納得し、必要あらばカウンセリングなど受け、気分晴れ晴れしてもらいたい。そして様々なタイプがあるのも知ると、あ、もしかしてあの人もそうなのかもネ?と思えたら、何だか色々な事が許せる自分になれるかも知れない。


そしてこう言おう!「特製の特性なのだ!」



づうさん