漫才「祝・成人」






「どうも~、いっちゃんです!」

「よっちゃんです!」

「いっちゃんよっちゃんです!」

「ところで成人式だね!」

「そうだね。懐かしいよね」

「晴れ着が嬉しかったな~。どうだった?」

「誰にでも触れて欲しくない過去がある!」

「何やらかしたの?」

「何も、ただ近所の美容室で」

「おばちゃんメイクされたとか?」

「どうしてわかった!さらに髪もだ!」

「せっかくの晴れの日が台無しだね」

「直してもらうにも時間がなくて、ビューティーサロン由実に!」

「近所の美容室あるある!当日の朝は時間無いよね!私も大変だった」

「しかも、仲いい友達はだいたい前の年に成人式やってるから、つまんなくて」

「えっそうなの?」

「♪早生まれのマーメイド~だからさ」

「耳垢たまってるのかな?今変な事聞こえた」

「耳掃除が趣味って言ってたじゃない」

「私は友達と盛り上がったヨ!楽しかった!」

「♪友達少ない~マーメイド~だからさ」

「幻聴かな?また変な事聞こえた」

「疲れてるんじゃない?少し休みなよ」

「自分が疲れさせてるとは思わないんだ!」

「思わないネ!これでも、♪三代前から~マーメイド~だからさ」

「意味不明なプライドだ!マーマレードになりそこなったデコポンみたいのが!」

「そうだ、ジョニーに千円返してもらわなきゃ!」

「もういいヨ!」